マイソロ2
□アタラシイ道
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「じ、じゃあさ…ぼ、ボクと…」
「ん?何だ?」
「と、とと……」
「とと?」
言え!言うんだボク!欲しいって思うんなら行動あるのみだッ!!
「と……友達になってくださいッ!!」
言えたぁ〜♪やったよボク!
「ぷぷっ……あっはははは!」
ええっ!なんで笑うんだ?ボクは必死にやりとけだぜ?
「な、何だよッ!…友達になってくれないのか?」
「ははっ…いや、悪かった。そんな告白みたいに友達宣言されるとは思わなくてな。もちろん、友達さ」
こ、告白って…恥ずかしいじゃないかー!!
だーもー絶対顔赤いってッ!
「あーくそっ…」
「ラファールは面白いやつだな。一人称はボクなのに口調はそれだし、性格は女の子みたいだ」
「!!」
ば、ばれたか?ボクが、ボクが……
「どうした?」
これからも同じ部屋で過ごすんだからいつかバレる。
……それなら。
「ガイ、聞いてくれ」
「おう?」
「ボクは……」
「オトメンなんだ」
「……」
む、無言!?引かれた?引かれたぁ……。
「…オトメンって?」
え?あ、そこ?
「えっとーぉ…乙女趣向の男ってこと」
あー…自分で暴露しちゃったよ…。
「ふーん?別にいいんじゃないか?」
「……あんまわかってねーだろ」
「わかってるよ。人それぞれ趣味があるんだ。そんなに気にすることもないってことさ」
つまりは、ガイはどんな趣味思考を持ってたとしてもボクと友達でいてくれるらしい。
……ホントいいやつだ。
いいやつだからこそ
「お前は、ボクの事…忘れるなよ……」
「ん?何か言ったか?」
「いや、別に」
存在を許された命は輝く
彼の隣を歩くのは誰?
→後日談