愛を繋ぐ。
□第1章
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私が中忍になってしばらく、イタチが中忍になった。
それはもう、目を疑うような記録を叩き出して。
十歳であれをやってのけるとは・・・
しかも、死の森を一人で最短時間とな・・・
「母さん、イタチに中忍祝いあげたいんだけど・・・何がいいかな?」
「セン、大切な話があるの。」
「?何?」
「セン、今のうちはについてどう思う。」
「どうって…まぁ、里の中枢からは離れてると思ったことはあるけど。」
「そう…」
「それがどうしたの?」
「センも中忍だし、話しても大丈夫よね。ーーーうちはがクーデターを計画してるらしいの。フガクが中心になって。」
「フガクさんが?」
嘘でしょ…
確かにうちはの現状がいいものではないくらいはわかっていた。
フガクさんはうちはの族長。中心になるのは当たり前か…
「それに、イタチくん…あの子を暗部にって言う話も出てるらしい。」
「そんな…」
「里だって馬鹿じゃないわ。うちはの計画くらいわかってる。でも、止めきれなければ、うちはを滅ぼすかもしれない。」
「やだ…そんなの嫌だよ!」
「私もフガクには説得してる。だから、セン、あなたもシスイくんやイタチくんと協力してクーデターを止めるの。これは・・・私達扇の使命だから。」
「わかった。」