愛を繋ぐ。
□第1章
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小さい頃から遠い親戚だったうちはとは交流があった。
特に、両親と同期だったフガクさんの家にはよく遊びに行っていた。
物心ついてしばらく、イタチが生まれた。
ひとりっ子だった私は、弟が出来たみたいで嬉しかった。
数年経って、私はアカデミーに入学した。
親が忍だったから。それだけで私は忍者を目指した。
何も目標を持たず、忍になるためにただ勉強をしていた。
十歳になる頃、里が九尾の襲撃を受けて四代目や多くの人が犠牲になった。
幼いながらに、うちはが里の中での立場が悪くなっていると感じていた。
うちはの居住区が里の隅になってしまったとイタチから聞いた日の夜、両親の会話を聞いてしまった。
「今回・・・うちはの居住区がまとめられたらしいわ。」
「九尾の事件、上層部はうちはがやったじゃないかと考えているからな・・・」
「そうよね・・・九尾を操る能力が写輪眼にはあるものね。それに、うちはの居住区の件・・・ダンゾウ様が考えたらしいわ・・・」
里の闇・・・十歳ながらに私は知った。