この的も貴方の心も射抜いてあげましょう。
□MONSTER GENERATiON
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3000人が入るライブ会場で、来てくれた人はたったの9人。
万理の配ったペンライトがまばらに輝く。
すでに席についていた音晴と万理は遅れてきた二人の為に席を空ける。
先ほど10人分のライトを振ると宣言していた万理は本当に10本のペンライトを携えていた。
ステージのライトが消える。
一瞬ののちにステージが白く光り、IDOLiSH7が現れる。
会場がワッと湧くと、7人の曲が流れだした。
『MONSTER GENERATiON』。音晴がどこからか用意してきた曲。
それはあの子たちにとても似合っていて、この会場にいる全員を魅了していた。
言えることはたった一つ。このライブは失敗なんかじゃない。
最高のスタートだと。