風は。

□黒曜
2ページ/2ページ

「ってか雲雀ちゃんをあそこまでボコボコに!?相手何者!?」

「根っからのマフィア嫌いの変態ナッポーだな。雲雀は桜クラ病にかかってたからな、骸が利用したんだ。」

「シャマルのおっさんめ…!!あとでぶん殴る!!」

シャマルの殺害計画を密かに企てながら、重症の雲雀ちゃんの手当てをする。

「絢音…」

雲雀ちゃんが意識を取り戻した。

「大丈夫?他に怪我してるところは?」

「もう大丈夫…戻って来てたんだ…」

「今しがた…全部終わってたよ。―――私、雲雀ちゃんがここまでやられるの初めて見た。」

「そう…」

興味がなくなったようなので、雲雀ちゃんは眠ってしまった。

「並中のケンカ強さランキングね…」

「絢音、お前もランクインしてたんだぞ。雲雀に次ぐ二位だ。」

「嬉しいような、嬉しくないような…」

任務で日本にいたら完全に標的だったわけだ、私…

「お前なら雲雀と戦っても勝てそうな気がするけどな。」

「いや〜雲雀ちゃんは予想のはるか上を越えてくるから無理な気がする…それに、私勝率が90%以上じゃないと勝負挑まないから。」

「染み付いてるな。」

「ま、今までの五年間そうやって生きてきたからね〜なかなか抜けるもんじゃないんだよ。」


私としては、早く切り捨ててしまいたいんだけどさ。


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ