口の悪い人魚姫

□第四章 うなれ体育祭
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前回のあらすじ
出久も成長したなぁ…


とうとう入場か…

『ヒーロー科!!1年!!!A組だろぉぉぉ!!?』

持ち上げっぷりヤバイな…てか人すげぇ。人やべぇ。

「かーなーでー!!!!!!!!」

想像した通り旗を持ってやがったよ…・

「…んのクソ兄貴ぃ……!」
「奏ちゃん、素が出てるわよ」

梅雨ちゃんの声で我に帰れた。

「めっちゃ持ち上げられてんな…なんか緊張すんな…!なぁ爆豪」
「しねぇよ。ただただアガるわ」
『B組に続いて普通科……』

改めて聞くとクラス多いな、この学校。

「選手宣誓!!」

ミッドナイトが主審なのか……

「18 禁なのに高校にいてもいいものか。」
「いい。静かにしなさい!!選手代表!!1-A爆豪勝己!!」
「え〜かっちゃんなの!?」
「アイツ一応入試一位通過だったからな」

あれでも入試一位なんだよなぁ…クソの下水煮込み。

「せんせー」
「やべぇ、一抹の不安しか感じない」

長年の勘がそう告げていた。

「俺が一位になる」
「絶対やると思った!!」

切島くん……よくわかったね。これで君も勝己マスターだ。

「調子のんなよA組オラァ」
「何故品位を貶めるようなことをするんだ!!」
「ヘドロやろー」

敵を作るのが得意だよね、勝己。ヒーローよりも敵が似合っちゃってるよ?

「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
「どんだけ自信過剰なんだよ!!この俺が潰したるわ!!」

けど、残念な事にそういう訳じゃないんだよな…今の勝己の場合……

「さーてそれじゃあ早速第一種目いきましょう」
「雄英って何でも早速だね」
「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!!さて、運命の第一種目!!今年はこれ!!!」

障害物競走……

「計11クラスでの総当りレースよ!コースはこのスタジアムの外周4キロ!我が校は自由さが売り文句!ウフフフフ…コースさえ守れば何をしたって構わないわ!さあさあ位置につきまくりなさい…」

あんまりいい場所取れなかった。先頭立ちたかったなぁ。

「スターーーーーーート!!」
「ってスタートゲート狭すぎだろ!!」
「はいはい、皆さんどいて〜〜〜♪」

パキパキ…前方から地面が凍りついた。

!轟君の氷か…

「あぶなっ!」

凍ったらしばらく動けんな…

「〜〜〜♪ごめんなさい、ちょっと床になってもらいます」

歌で眠らさせた人たちの上を走った。(かなり酷い)

『さぁいきなり障害物競争だ!!まずは手始め…第一関門ロボ・インフェルノ!!』
「入手ん時の0P敵じゃねぇか!!!」
「マジか!ヒーロー科あんなのと戦ったの!?」
「多すぎて進めねぇ!!」

突破は無理かな……
さて、どうしよっか。
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