口の悪い人魚姫
□第四章 うなれ体育祭
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前回のあらすじ
俺が一位になる
轟君が氷であっという間に一体倒してしまった…下は危ないな。うん。
切島君が埋まっちゃったし。
『1-A爆豪下がダメなら頭上かよー!!クレバー!』
上から…
確かカギ縄があったような。
「っしゃ、これなら行ける!!」
カギ縄を回して勢いをつける。
「っら!!」
登っちゃったら結構やりやすいな、これ。デカいから動きが鈍重だし。
「チョロいチョロい!!」
『オイオイ第一関門チョロいってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!ザ・フォーール!!!』
ようは綱渡りって事でしょ…最短ルートで行った方が楽かな。
渡り方はターザンの要領で…
まずは向こうの足場にカギ縄投げて…一気に跳ぶ!!
後は…自力で上がって行く!
「っしゃぁ!成功!!」
あ、素が出てる…ま、子供の頃から木登りしまくっててよかった!!
んで、これは…
最終関門…一面地雷…
位置はわかるし、死なないみたい(失神の可能性大)だけど…
心底面倒だな、ここ。
「可哀想だけど、後ろの人、邪魔だししゃーない。…っし!」
飛び道具を投げつけて後方の地雷を爆発させる。
「うわっ!」
後ろの人なら妨害出来るんだがな〜前には出れない感じだな。
『ここで先頭が変わったーーー!!!喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だああ!!』
先頭は轟君だったよな…
だとしたら追い抜いたのは勝己か!?
BOOOOOM!!!!!!!!!!!
後方で地雷が爆発したような音。でも一個や二個の数じゃない。
「!?」
『後方で大爆発!!何だあの威力!?偶然か故意か――――――A組、緑谷爆風で猛追ーー!!?」
「い、出久!!?」
勝己の…爆速ターボ!?に似せた!?
だったら私も負けてらんないな…!
今こそ修行の成果を見せる時…!
機械相手はまだ調整難しいけど…
「負けてられっか!!〜〜〜〜♪」
地雷の動作を一時的に緩められた…これなら…
「一気にゴールじゃい!!!」
そして――――――
「ご、ゴール……」
歌いすぎた…喉痛い……
「み、水〜〜」
「ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい!」
えっと私は……25位か…
勝己は3位…不服そうだなぁ…(遠い目
話しかけたら爆発しそう…
「予選通過は上位43名!!!残念な落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバりなさい!!!」
第二種目…なんだろ…
「コレよ!!!!」
「騎馬戦…!」
「騎馬戦…!」
峰田、絶対変な事考えてる。
「個人競技じゃないけど、どうやるのかしら」
「参加者は2〜4人場合によっては5人ね…でチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、ひとつ違うのが…先程の結果に従い、各自Pが振り当てられる事!」
「入試見てぇなP稼ぎ方式か。わかりやすいぜ」
「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」
「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」
下から5Pずつか…
私、何Pだ…
「一位に与えられるのは1000万P!!!!」
すげぇ桁…って、一位て……出久やん。
「上位な奴ほど狙われちゃう―――……下剋上サバイバルよ!!!」