この的も貴方の心も射抜いてあげましょう。
□MONSTER GENERATiON
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結実がIDOLiSH7のマネージャー補佐の仕事を始めてから数日―――
「困ったなぁ…」
大神が頭を抱えていた。
「どうかしたんですか?万理さん。」
「いや、この調子だと、今月のお弁当代が足りなくなりそうでね…」
「育ち盛りの高校生で、環はよく食べますしね…」
「お姉ちゃん、大神さん、どうかしましたか?」
紡とレッスンを終わらせてきたらしい大和が事務所に入ってきた。
「それがかくかくしかじかで…」
「なるほどなぁ。」
「―――?お姉ちゃん、どうかしたの?」
結実が黙って考え込んでいたのに紡が気が付いた。
「万理さん、ようは金があればいいんでしょ?」
「まあ、端的に言うと、そうなるね。」
結実がもう一度思考をめぐらすと、言葉を発した。
「私ならできると思うよ…金稼ぐの。」