風は。
□風は。
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「はい、はい、どいてどいて〜」
と廊下の人の間を器用に掻き分けて走る。
私に驚くのか、はたまた後ろの奴が怖いのか。人はどんどん道を開けてくれる。ありがたい。
逃げて逃げて逃げついた先は学校の屋上。
別にここなら応戦しても大丈夫かなと思っていたところ、一般人がいた。
ふわふわしたハーブラウンの髪と黒の短髪。
そして、私と同じ色の銀髪。
「一一っ隼人!!」
弟の名を叫んだ。私の声に気付いた弟は目を白黒させていた。
けれど次の瞬間時間稼ぎに閉めていたドアが吹き飛んだ。
「..うわー壊すかよ」
「咬み殺す。」
「ごめんなーまだ死にたくないんだよ。私。」
「ひ、ヒバリさん!?てかあの女の人誰!?」
雲雀ちゃんが振り回すトンファーを避けながら弁解をする。
「あのね!私、リボーンに頼まれて来たんだよ!だから後で一般人の被害が出ない所で相手するから今はやめて〜」
「あの赤ん坊と知り合いなの。」
お、トンファー振り回すのやめてくれた。
「そーまあ同業者だしね。えっと、サワダツナヨシってのは誰かな?茶髪?それとも黒?」
「姉ちゃんどういうことだ!」
久し振りに会った弟に噛みつかれた。
「隼人。これか説明するから。で、沢田は誰?」
「沢田は俺です。」
「おー君が。」
家光の息子だって聞いてたけど、 随分似てないな。母親似か?
「私獄寺絢音、そこにいる獄寺隼人の実の姉。」
「こいつはボンゴレのヒットマンだ。」
上からリボーンが現れた。
「チャオっす。」
「どうも。リボーン。ビア姉元気?」
「おう。元気に毒を作ってるぞ。」
「そりゃあいいや。周りが死ぬけど。」