風は。
□黒曜
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「ってか雲雀ちゃんをあそこまでボコボコに!?相手何者!?」
「根っからのマフィア嫌いの変態ナッポーだな。雲雀は桜クラ病にかかってたからな、骸が利用したんだ。」
「シャマルのおっさんめ…!!あとでぶん殴る!!」
シャマルの殺害計画を密かに企てながら、重症の雲雀ちゃんの手当てをする。
「絢音…」
雲雀ちゃんが意識を取り戻した。
「大丈夫?他に怪我してるところは?」
「もう大丈夫…戻って来てたんだ…」
「今しがた…全部終わってたよ。―――私、雲雀ちゃんがここまでやられるの初めて見た。」
「そう…」
興味がなくなったようなので、雲雀ちゃんは眠ってしまった。
「並中のケンカ強さランキングね…」
「絢音、お前もランクインしてたんだぞ。雲雀に次ぐ二位だ。」
「嬉しいような、嬉しくないような…」
任務で日本にいたら完全に標的だったわけだ、私…
「お前なら雲雀と戦っても勝てそうな気がするけどな。」
「いや〜雲雀ちゃんは予想のはるか上を越えてくるから無理な気がする…それに、私勝率が90%以上じゃないと勝負挑まないから。」
「染み付いてるな。」
「ま、今までの五年間そうやって生きてきたからね〜なかなか抜けるもんじゃないんだよ。」
私としては、早く切り捨ててしまいたいんだけどさ。