銀魂・長編夢

□嵐なんてジャニーズ以外に必要ない
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『あ゙〜…疲れた…』

与えられた自室に入るなり
私はそのまま倒れ込んだ

まさか初日からこんな大事になるとは
当然思いもしなかった
…まぁ過ぎたことを悔いてもしょうがないと
諦めるしかないのだが



『…そういえば…』

私、あれだけ
沖田さんや土方さんに割と近くで見られたのに
女だってこと気づかれてないや…

『…』



…複雑な気持ちだァ…

…いやいやいや
バレたら即切腹は間違いなし!
バレてないんだからいいじゃない!


そうだと自分に言い聞かせることで
なんとか納得しようとする


そして…時計を見るともうすぐ夕食時

気怠い体をゆっくりと起こして
私は食堂へと向かった










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「「「宴だぁぁぁああ!!!」」」

『…うそぉ…』

今日は新入隊士がきた記念として
宴をすると聞いてはいたが…

…無法地帯すぎでしょぉおお!?

新入隊士の皆ももう緊張すらしていない様子で
ワイワイしながら酒を飲み合っていた

「皆〜呑んでるかぁ〜?
俺はまだまだイケるぞ!!ハッハッハ!」

ガシッ

『ちょっ…近藤さん…!?』

いきなり近藤さんに
肩を組まされ絡まれたと思ったら…

『…なんで全裸なんですかァ!?』

もちろん、全裸だからフルチン状態で…

「おいおい、近藤さん…新入隊士の前で
いきなりそんな格好で何やってんだよ…
…って、あ…オメェ…」

『あっ!』

助け舟が来たと思ったらその真逆で
今一番会いたくない人に会ってしまった
私を見た瞬間、
土方さんはすぐに昼間のことを思い出した様子

『ああああの時はすみませんでしたァ!』

ドサッ

ペコリとお辞儀をすると
私と肩を組んでいた近藤さんが倒れた

「あ〜お妙さぁん…」

『ああ!しまった!
近藤さん、すみませんんん!!』

むにゃむにゃ何か言いながら
畳の上でゴロゴロしている

「近藤さんの事はほっといていい
…いつもの事だ」

『そ、そうなんですか…?』

「あぁ…つーかお前……」

そう土方さんが何かを言いかけたところに

『わっ…!』

「ちょいとコイツ借りますぜィ」

私の服を後ろから引っ張ってきた人がいて
それに逆らうことが出来ず
私はそのまま後ろに引っ張られる

『…お、沖田さん!?』

…どうして私は初日から
いろんな有名人に絡まれるんだろう…

…いや
元はと言えば私が頭突きしたのが始まりだが

嬉しいような…
何かやらかしてしまわないか
と思うと怖いような…

まぁ…なんとも言えないかんじの中
そのまま私は沖田さんに引きずられて
割と人のいない所へと座らされた

『あ、あのぉ…沖田さん?
…俺になにか用事でも…?』

顔色を伺うようにして覗き込むと
鼻で笑われた

「…アンタ、名前は?」

『あ、はい…早乙女 れおです』

「へぇ…そりゃあ偽名ですかィ?」

『…は、はいいっ!?』

な、何を言ってるんだこの人は…!

「あ、今はいって認めた」


『いやいやいや!驚いただけですから!!
それに俺がなんで偽名なんて
使わなきゃいけないんですか!
冗談はよしてくださいよ!』

動揺しているのを隠すために
近くにあったジュースを飲む

「そうですねィ…
例えば…身元がバレちゃあ
いけねェわけだから…スパイとか…

…もしくは…″女″とか…?」


ブフゥーーー!!


「うわ、汚ェでさァ」

盛大にジュースを吹き出してしまった
前で酔っ払っている隊士の顔面に
ジュースが滴り落ちるがそれどころじゃない

…いや!!そんなことよりも!!

『そ、そ、そ、そ、そ
そんなことあるわけないじゃないですか!
やだなぁ、映画やアニメじゃあるまいし!』

吹き出して汚れた隊士の顔を拭いてやりながら
笑顔で否定する

「…じゃあちょいとブツを出しなせェ
そうしたら信じてやらァ」

『…』

…この人何言っちゃってんのぉぉおお!?

『そ、それってセクハラじゃあ…』

「何言ってんでィ
男同士でセクハラもクソもあるかィ

…それにほら、あれを見なせェ」

『…?』

沖田さんの見ている方向を見てみると
机の上に立った近藤さんが
フルチンで腰を前後に動かしている


「…な? 今日は無礼講なんでさァ…」

『何が″…な?″なんですかっ!?
アレは例外でしょお!
物事には限度があるからァ!!』

できれば近藤さんに
モザイクをかけてやりたいところだが
今はこちらで精一杯

「…じゃあ胸でもいいですぜィ?」

じとーっとこちらを見てくる沖田さんは
頑なに引こうとしない

…見せなきゃ疑われるし…
見せたらもう何もかもお終い…
どうしたものか…



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