長編(仮)

□第1話
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「おうおう。こりゃまたでっかいビルだな」

加藤「あの秋元康さんが経営するビルだからな。まぁ緊張しすぎず礼儀正しくな」

「分かってます。今日は見極めに来ましたから。秋元康って人がどんなものなのか」


とあるビルの会議室
俺は加藤さんと二人でコラボに対する
打ち合わせに来ていた


加藤「それでは曲の候補をいくつか聞いていただいてから決めるという方向で…」

乃木坂マネージャー「こちらとしてはありがたい限りで…大人気の一宮さんが曲を提供していただけるだけでもありがたいのに曲を何曲も用意していただいて…」

加藤「いやこちらとしても正直助かったんです」

秋元「助かった…というと?」


このおっさんがあの秋元康か…
最初見た時はただのおっさんかと思ったけど
こうやって話してるとやっぱりオーラがあるな〜って感じる
はじめの挨拶の時も


―――――――――――――――――――
秋元『君が一宮しおんくんか』

『初めまして。あえて光栄です』

秋元『噂通りの人だね』

『えっ』

秋元『失礼。職業柄毎日のように握手をするものなんだが、そのせいで大体握手でその人の人柄がなんとなくわかるようになってるんだ。職業病とも言えるね』

『それは…凄いですね』

秋元『君は一度もこちらの目を離さずに両手を差し出した。そして目からは強い意志が感じられた。早いとは思うがもうコラボが楽しみになっているよ』

『……俺もたった今確信しました。あなたとなら凄いものが作れる気がします』


俺は面食らいながらも
確信した、この人は本物だと


――――――――――――――――――-
加藤「正直今一宮は伸び悩んでまして…実は今アルバム制作にとりかかっているんですが…最近なかなか曲作りが進まない状態だったんです。うちの事務所も別にあせることはない。時間をかけてもいいと思っていたんですが一宮がやっぱり煮え切らない思いがあったそうで…」

「そこでうちの社長がじゃあ他の人の感性に触れてみろと、今までお前は一人で曲を作って来た。自分じゃない人の感性に触れたらきっと世界も広がると」

秋元「なるほど…それでなぜ乃木坂と欅坂を?」

「どうせコラボするなら俺は沢山の人に触れたかったんです…それに俺ももともと乃木坂とかあんまり知らないです正直なめている部分はありました。どうせアイドルだろって。でも2ヶ月ほど前に友人に連れられてライブを観に行って」

秋元「ほう」


秋元さんは聞き上手でもあった
ところどころでこちらが欲しい反応をくれる


「正直くらいましたよね。こんなキラキラしてるのかって。魂を感じました。彼女たちの、そして作り手である秋元さんの。そこから色々調べてその中で欅坂さんも知って。ほこでもくらいましたね(笑)俺の中のアイドルって概念がぶっ壊されましたよ。あんなカッコイイのかと。震えましたね」

秋元「それで大事なコラボ先にうちを?」

加藤「事務所的にも今や日本を代表する2グループとコラボさせていただけたら宣伝効果という意味でも抜群という意味もあり、何より本人の強い希望がありましたので」

秋元「なるほど…乃木坂46と欅坂46を認めていただいたということは私達を認めていただいたことと同じです。ありがとうございます」

加藤「いえいえ。お互いに実りあるものにしましょう」

秋元「それで…今日実は両グループのキャプテンを呼んでいるんです。一宮さんさえ良ければ顔合わせだけでも…と思いまして」


えっと…キャプテンキャプテン…
正直まだ顔と名前が一致しない…


「あっそれはもちろん。これから打ち合わせも何度とするでしょうし。…桜井さんと菅井さん…ですよね?」

秋元「正解です(笑)メンバーの名前はぼちぼち覚えていって下さい。じゃあ」


そうして桜井さんと菅井さんが入ってきた
うん。すっごい緊張してるっぽい
特に菅井さん
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