長編(仮)

□第2話
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その頃俺は一人で街をぶらついていた
刺激が欲しい時はいつもこうする
いつもと違う路地に入ってみたり行ったことのない店に入ってみたり
でも今日はなんかイマイチ

加藤「もしもし一宮?どうだ面白いもんあったか?」

「無いですね〜面白そうな映画もないし…いい飯屋とか知りません?」

加藤「んーその辺なら…確か最近話題のラーメン屋があるはず。激辛担々麺があるらしいぞ。好きだろ?」

「いいっすね。行ってみます」


そう。何を隠そう俺は大の辛い物好き
そして何を隠そう大の甘党でスイーツ好き
そう。舌がバカなのだ。バカなのである


加藤「でも別に乃木坂さんたちとの初対面にそんなに演出凝らなくたってふつうに初めまして〜じゃダメなのか?」

「いいっちゃいいんですけど…面白くなくないですか?」

加藤「でたよお前の面白い理論…でもだから俺はお前が好きなんだけどなぁ(笑)好きにやれ一宮。思いついたらすぐ言えよ。形にするのが俺の仕事だ」

「さすが加藤さん!ありがとうございます」

加藤「おう。分かったらヒット曲出して俺の子供にいい飯食わせろ」

「了解です(笑)お疲れ様です」

加藤「おつかれ」


ふむふむ、じゃあまあ今日はとりあえず
腹ごしらえしてからまた考えるとするか


店員「いらっしゃいませ!」

「おぉ…座れるかな?」


加藤さんオススメのその店はなかなかの繁盛店らしく平日の1時過ぎだというのに席は埋まっていた」


店員「えーと。ちょっとお待ちください」


でも待つ時間も待つ時間で楽しいから
いいもんだよな…と思っていたのだが


店員「すいません。相席でよろしいですか?」

「あっ相手の方がいいなら」

店員「大丈夫だそうです。こちらへ」


そう言って案内されたテーブルには
一人の美人が座っていた
……なんかみたことあるような……


「すいません」

女性「いえ。私も一人でテーブル使っちゃってなんか申し訳なかったんです…え、もしかして一宮しおんさんですか?」

「あ、そうですけど」

女性「昔からファンなんです!ライブハウス時代から好きで!すごい!」

「ありがとうございます(笑)この距離でファンの方にお会いするってなかなかないのでなんか恥ずいですね」

女性「あっすいませんまだ注文もしてないのに」

「やっぱり担々麺食べにきたんですか?」

女性「はい。ここの担々麺すっごく美味しいんですよ。辛いんですけど美味しくて」

「それは楽しみですね…辛い物大好きなんですよ」

女性「あ、私もです(笑)」


やっぱりどこかで見たことある…
モデルさんみたいな雰囲気だからテレビとかかな?でも俺テレビ滅多にみないしな〜


「おお。じゃあ、いただきます………うん。上手い!でもやっぱり辛いですね」

女性「やっぱり美味しい(笑)」

「よく来るんですか?」

女性「たまに食べたくなっちゃうんですよね。最近人気になって人一杯になっちゃって」


ハッ


「あの、もしかして、橋本奈々未さんですか?元乃木坂の」

橋本「えーと。あ、そうです」

「すいません俺乃木坂知ったの最近で全然メンバーさんの顔分かんなくて…」

橋本「知っててくれだけでも感激ですよ私。一宮さん乃木坂好きなんですか?」


やっぱりコラボの事は言わない方がいいよな


「最近好きになって…魂がありますよね」

橋本「もう私いないんですけど嬉しいですね。みんな頑張ってるから。それに一宮さんの方が魂!って感じしますよ」

「そうですか?」

橋本「初めてライブ見たときそう思いました。友達に誘われたんですけど、なんていうか、悩みとか全部吹っ飛ばしてでも何も壊しはしない…みたいな」

「ライブはやっぱり気合い入りますよね。テレビとかにでてない分」

橋本「私はライブで一宮さんにやられちゃったんですよ。それこそ魂が伝わってきました」


ん?魂が伝わる?
そうか。悩む必要とか無かったんだ


「…橋本さんありがとうございます」

橋本「えっ何もしてませんよ?」

「いや、今ひとつ俺に答えをくれました」

橋本「あ、光栄です…(笑)」

「もしよかったら何ですけど、連絡先とか聞いていいですか?」

橋本「えっ私のでよかったら全然」

「橋本さん聞き上手だしこれから何かあったら相談したいなって。それに多分もう少ししたら橋本さんの助けが必要になることが発表されます」


まぁこのぐらいなら大丈夫だろ


橋本「なんか怖い…でも私でよければ」

「ありがとうございます」


―――――――――――――――――――

その日の帰り道


「もしもし加藤さん?決まりました」

加藤「おっ対面方法?」

「はい。グタグタ悩んじゃったんですけど。やっば。一番シンプルに俺を分かってもらいます……………って方法で」

加藤「面白いな(笑)でもまた骨が折れそうな…手配大丈夫かな…」

「すいません。お願いします」

加藤「よし。第一印象かますぞ」

「はい!」


今日は思わぬ収穫があった
まさか橋本奈々未さんに会えるとは…
にしても、メッチャ綺麗だったな…


―――――――――――――――――――
橋本side

「もしもしまいまい?」

深川「あれれななみんどうしたの?」

「今日ね、一宮しおんにラーメン屋であったの。ほらまいまいと前に行ったラーメン屋さん」

深川「えっほんとに?凄い偶然だね」

「しかも相席でね。なんやかんやあって連絡先交換しちゃった」

深川「えっえっえっ?すごいね(笑)大丈夫?口説かれたりしてない?」

「大丈夫(笑)素敵な人だったよ」

深川「もしかして…ななみんにも春が来たのかな〜?」

「えっそんな…あるわけないしょや!」

深川「あっなまった(笑)動揺してる〜」

「もう切るよ!おやすみ」

深川「は〜いまた聞かせてね。おやすみ」


はぁ今日はびっくりした
まさか一宮さんに会うなんてね
しかも連絡先交換するなんて。初対面の人と交換するなんて危機管理意識甘いって言われちゃうかな?でもイケメンだったしな〜

……………………

イケメンだったしな…



現在一宮に惚れている人物

・菅井友香 ・橋本奈々未(?)NEW
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