乃木坂46CP
□特別
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西野×白石
一緒に暮らし始めて、最初は順風満帆だったけど最近ではお互い不満が絶えない。
「まいやん!洗面台に髪の毛また落ちてんで!!」
白石「なぁちゃん、靴下脱ぎっぱなしにしないでよ!!」
「なぁ、そこのななのコレクション移動させたやろ!」
白石「最後はお風呂の水切ってって言ったよね!!」
など、挙げるとキリがない。
仕事が終わり家へ帰る。
今日の撮影はなんだか上手くいかず、モヤモヤしていた。
「ただいまー…」
白石「おかえり!!ご飯できてるけど、先お風呂入る?」
「んー、じゃあそうするわ」
お風呂へ向かう。
最近、撮影がうまくいかない。
できない自分にとてもイライラする。
「はぁ…なんでなんやろ」
しばらくお湯に浸かって考える。
答えが出ず、お風呂から上がる。
白石「長かったね、ご飯できてるよ」
「ん、いただきます」
まいやんが作ってくれたご飯を食べる。
白石「なんかあった?疲れてる?」
「別に…なんでもないで」
なんだか話す気分にもなれず悶々としていた。
白石「あ、なぁちゃん、またお風呂の水切ってないじゃん!靴下もまた脱ぎっぱなし!そういうとこだよ?」
まいやんが責め立てる。
少しイラってしてしまう。
「…はいはい」
軽く流すようにする。
白石「いつもだけどほんとにわかってる?何あったか知らないけど日頃の行いって大事なんじゃないの?」
まいやんの言うことが正論すぎて何も言い返せない。
だけど、いつもなら堪えるところを今日は堪えきれなかった。
「…なんやねん!うっさいねん!ええやん別に、いちいちなんなん?ななだって疲れてんねん…!」
こんなことが言いたいわけじゃなかった。
こんな自分にもイライラする。
ただの八つ当たりだ。
白石「…そう、そんなこと思ってたんだ…」
まいやんは深く落ち込んでいた。
白石「…あたしたち距離おこうか」
突然の言葉にびっくりする。
「…え、なんで…」
白石「いや…なんか最近わかんなくて…」
「なんやねん、それ…」
まいやんは眉間にシワを寄せ、困ったような顔をする。
白石「しばらく出てくね、あたし」
「はぁ?本気で言ってるん?」
なんだかイライラが収まらない。
どうしてこうもうまくいかないんだろう…
するとまいやんは荷物を整理し始める。
白石「…ごめん、自分勝手で」
「…自分勝手すぎるやろ!!」
また大きな声を出してしまう。
自分がコントロールできない。
白石「ごめん…こうした方がいいと思うの」
そう言って、部屋を出ていった。
どこへ向かうんだろう。
ここは後を追いかけないといけないのにその気になれず、ただ呆然と立ち尽くしていた。
「…なんでこうなるねん…」
わけがわからず、モヤモヤしたままこの日は終わった。