リクエスト小説
□今日だけは
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高山×若月
普段、楽屋ではあんまり若とは一緒にいない。
みんなの前でいちゃいちゃとか絶対できない。
桜井「わか〜〜!!」
若月「どしたのー?」
秋元「若月ー!!」
若月「はいはい、何よ笑」
若は誰にでも優しい。
しっかりしてるし、みんなから頼られてる感じがする。
それが若のいいところなんだけど。
そんな若を遠くから眺めるのが私の楽屋での過ごし方。
仕事帰りは外で若と待ち合わせしてから家に帰るのが日常。
なんで外かって?
みんなの前で2人になるのが恥ずかしいから。
メンバーに内緒にしてるわけじゃないんだけどね。
「わかー!お待たせ!!」
若月「じゃあ、帰ろっか」
帰り道私たちはたわいもない話で盛り上がる。
だけど引っかかる。
若月「…でね!玲香が面白くてさ〜〜!!」
さっきから玲香の話ばっかり。
ちょっと拗ねてしまう。
若月「…かーずみん?」
「…若さぁ、さっきから玲香の話ばっかりだね?」
若月「えっ、そうかな?」
「…そうだよ」
別にやきもちなんかじゃない…
若月「あ、妬いた?かずみんってさ、可愛いところあるよね?笑」
「…えっ…○%×$☆♭#▲!※?」
若月「なに言ってるかわかんないんだけど笑」
「….い、いきなりそういうのは…やめてよね」
若月「はいはい、ごめんごめん笑」
若は優しく頭を撫でてくれる。
こういう不意打ちがずるいんだよ。
すると、私は動揺して自転車にぶつかりそうになる。
若月「…ちょ、危ない!!」
私は若に抱き寄せられていた。
間一髪のところで自転車とはぶつからずに済んだ。
若月「ちゃんと前見ときなよ?」
「….ごっ、ごめん、若…」
若月「まぁぶつからなくてよかったけどさ」
「あっ、ありがとう…」
若月「かずみん、手」
若は私の手を握りしめて少し前を歩く。
危なっかしいからって強く握りしめてくれる。
やっぱり若はかっこいい。
みんなが若様って呼ぶのもわかるなぁ。
そして、家に着く。
「今日は私が作るよ〜!!」
若月「おー!楽しみ!」
今日はカレーライス。
鍋でカレーを煮込む。
若はキッチン越しから私を見つめてくる。
「なぁに?」
若月「…いや、別に?」
「…あんまり見ないでよね〜」
若はニコニコしながら私をみる。
そしてカレーが出来上がる。
若月「おっ!美味しそう!いただきまーす!」
「どう?タイ風カレー!」
若月「….ちょっと辛い笑」
「あぁ!私辛いの好きだから私好みのやつになっちゃったかも〜!」
若は舌を出しながら私の方を見る。
辛かっただろうか。
若月「…あぁ…これ後からジワジワくるやつだ!!」
その顔が可愛くて仕方ない。
なんだか笑えてしまう。
「なんか可愛い〜〜!笑」
若月「…ゲホッ、ちょ、なに言ってんの、水持ってきて!!」
「はいはい笑」
でも、若は食べ続ける。
心配になって話しかける。
「…あ、無理して食べなくていいからね?ちょっと辛いよね笑」
若月「かずみんがせっかく作ってくれたんだから食べる、美味しいもん、辛いけど」
そう言って黙々と食べている。
若は本当に優しいんだよね。
「…ごめんねぇ、無理させて」
若月「唇腫れたんだけど笑」
若の唇を見ると膨らんでいた。
ぷっくりしててなんだか可愛い。
「あはは、可愛いよ〜若!笑」
若月「….うるさいよ、もー」
急に若が愛しくなってキスをする。
若月「…ちょっと!」
「顔赤い〜!」
若月「か、カレーのせいじゃん」
若は照れて私を叩く。
この人実は乙女なんだよなぁ。
かっこいいときはかっこいいんだけど。
本当の乙女度はたぶんメンバーの中でも上位だと私は勝手に思っている。
「…もっと腫れさせてあげようか」
私は若の唇に吸い付くようにキスをする。
若月「…!?」
いつもは若にドキドキさせられてばっかりだから今日くらい….
…いいよね?