リクエスト小説
□日常
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白石×松村
今日は仕事が遅くなった。
さゆりん待ってるだろうなぁ。
急いで家に帰る。
「たっだいまーー!!」
部屋に入ると何かが焦げたような匂い。嫌な予感がした。
松村「…あ」
「えっ、なにこの匂い」
松村「…まいやんが遅くなるからなんか作ろうと思ってんけど」
鍋には真っ黒の物体。
原形がもはや何かわからない。
さすがクッキングモンスター。
「うわぁ、派手にやったねぇ」
松村「うまくいくと思ってんけどなぁ…ほんまにごめん」
申し訳なさそうな顔をしている。
私はさゆりんを抱きしめる。
なんだか可愛くて仕方ない。
私のためにしてくれたんだから。
「気持ちだけで嬉しいよ?ありがとね?」
松村「…はぁ、これ食べれへんわ」
「よし、あたしが何か作るから待ってて?」
松村「ごめんなぁ、なんか…」
「いいんだよ〜気にしないで?」
さゆりんの頭を撫でる。
不器用なところも可愛い。
さーてと、なに作ろうかなぁ!
「よーし、オムライスにしよう」
私は玉ねぎをにじん切りする。
さゆりんはなんだかおとなしい。
ショックが大きいんだろうか。
「さゆりーん元気出して?じゃないと、あたしさみしいよー?」
松村「うーん」
すると、さゆりんがキッチンへやってくる。
「…ん?どしたの?」
松村「観察してる」
「なんか恥ずかしいんだけど?」
卵を割ってかき混ぜる。
そしてオムレツを作る。
松村「…まいやーん」
「なーに??」
さゆりんは物欲しそうな顔をして私を見つめてくる。
きっと何か食べたいんだろうな。
松村「なんか食べたい」
「えー、もうちょっと我慢しててよ」
松村「たまごー!!」
「仕方ないなぁ笑」
松村「…ん、おいし!!」
満足そうな笑顔を浮かべる。
本当に可愛いんだから。
そして、オムライスが完成。
「どーかな?」
松村「美味しい!最高!!」
満足そうな顔をして食べてくれる。
その顔を見てるだけでもうお腹いっぱいだわ。
松村「…まいやん食べへんの?」
「んー、食べさせて♡」
松村「ほんまにまいやんって人変わるよなぁ」
「え、なにが?」
松村「みんなの前やとスンってしてるのに笑」
「まぁ、仕事だからねぇ…」
さゆりんの前だと本性が出る。
番組だとクールだとかなんか言われるけど本当は全然そんなことない。
自分でもわかってる。
松村「なんか面白いなぁ笑」
「もーうるさい!!」
松村「はい、あーん」
「…ん、美味しい、やるじゃんあたし!!」
松村「今日ありがとな?疲れてるのに」
「ぜーんぜん!さゆりんのためなら全然余裕だから!!」
松村「ほんま可愛いな笑」
「さゆりんのほうが可愛いよ♡」
松村「はいはい笑」
「あれ、いつものノリないの?笑」
番組ではノリノリでバカップル芸をしてくれるのに。
家では全然そんな素振りを見せない。
松村「まぁアレは仕事やしな笑」
さゆりんは意外とクール。
あんなにさゆりんご〜♡とか言ってるのが本当に嘘みたい。
松村「じゃお風呂入るわー!」
「あたしも入る!!」
松村「あ、じゃあ先入ってええよ?」
「一緒に入るんじゃん!!」
松村「はい笑」
さゆりんと一緒にお風呂に入る。
ちょっと興奮しちゃいそう。
「体洗ってあげよーか?」
松村「恥ずかしいわ笑」
「いーじゃん、もう深い仲なんだから!!」
さゆりんは意外と恥ずかしがり。
まぁこういうところがそそるんだよね。
松村「あんま見んといてや〜」
「さゆりん胸大きくなったんじゃない??笑」
するとバシッと叩かれる。
松村「ほんま変態やんな?」
「でも、あたしのおかげじゃん?」
松村「…違うもん!!」
「えー、絶対あたし!たくさん触ってあげてるから!!」
そして、さゆりんに近づく。
お尻をちょっと触ってみる。
松村「ちょ、まいやん?」
「さゆりんってお尻大きいけどスタイルはいいよね〜」
さらにお尻を揉んでみる。
するとビクッと反応を示す。
松村「あー!ほんまあかんよ!」
さゆりんの反応が可愛くって思わず笑ってしまう。
松村「もーお風呂あがる!!」
ちょっと拗ねて先に上がってしまった。
私もお風呂から上がり寝る準備に入る。
「さゆりんこっちおいで?」
松村「うん…」
私たちは同じ布団に入る。
そして自然と向かい合って抱きしめ合う。
「はぁー、疲れた、癒して」
さゆりんに顔を近づける。
唇を突き出してみる。
松村「…んっ」
優しくキスをしてくれる。
した後の恥ずかしそうな顔も可愛い。
「へへ、癒された〜笑」
さゆりんを優しく抱きしめる。
いい匂いがして落ち着く。
松村「…まいやんもして…?」
「え?」
さゆりんが上目遣いで私を見る。
これはノックアウト。
「…仕方ないなぁ」
私たちの夜はまだまだ終わらない。