人生というものは

□“あの時間”からの逃避2
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はぁ




はぁ





はぁ






彼女の事を少しでも紛らわそうと走って帰宅する。


これもいつもの事だ。



自分の家の表札が見えてくる。


やっと家だ…





玄関のドアに手を伸ばす。


ガチャッ


「はぁ……ただいま…」


「爛火おかえり〜」

母がそう言うと玄関から続く廊下からひょこっと顔だけだして

「またそんなに走って帰ってきの?」

と聞かれた

「…はぁ…はぁ……まぁね…」

汗を拭いながらそう言うと

「暑いんだから熱中症で倒れないように気をつけなさいね」

と注意された。

「…うん」

と適当に返事をして玄関のドアをゆっくり閉める。


クーラーからの冷たい風が走って暑くなった体を冷やしていく。


「ふぅ……」


「お菓子でも食べる?」

と母がリビングに入って聞いてきた。


「あ、うん」


私も靴を脱ぎ、リビングのソファにどかっと座る。



「はい、どうぞ」

母がクッキーとコーヒーを出してくれた。

「ありがと」


早速クッキーを1枚豪快に頬張る。


「今日は9時から熟だから宿題ある程度終わらせておきなさいよ」

「はーい」

これもいつもの事だ。

毎日のように塾がある。

そのおかげで成績はまだいい方だが。
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