人生というものは
□ここは何処
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「あ、僕の名前は志村新八
同じクラスのZ組の生徒だよ
よろしくね」
と、クソ地味メガネ…じゃなかった志村新八はにっこり笑って言った。
この世界は3Zの世界確定のようだ。
ここで現実叩きつけないでえええ
いや、ここは2次元だから現実ではないか。って納得してる場合じゃないんだよ!
「…あ、うんよろしく
……っと知ってると思うけど私は三ヶ峯爛火」
とにっこりと笑って見せた。
いつもの作り笑顔。
すると志村新八は顔を赤くしながら「こ、これからよろしく…」と右手を差し出した。
私は差し出された手を見ながらただただ驚いていた。
握手を求められたのは初めてだ。ど、どうやって手を握れば?
しばらく目を丸くしたまま動かなかった私を見て握手が嫌と思ったのか手を引っ込め「ごっごめん!」と謝られた。
「あ、いや別に嫌だったとかじゃなくて…」
「あ、そうなの…」
と気まずくなったところで私が話を変えた。
「…あ、あの此処に来たばっかりで、道が全然わからなくて…一緒に教室まで行ってもらってもいいですか?」
「あ、うん!いいよ一緒に行こう」
とあっさり了解してくれた。