御狐様の日記帳

□0話
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エジプトから日本へやって来た。一応敵だったってこともあり、DIO様が迎えに来てくれるまで、監視付きの不自由な生活を送ることになった。主な世話係はジョータローだ。

せめて世話係くらい選ばせてってジョセフオジイチャンにお願いしたけど、ものすごく困った顔で断られてしまった。いつもなら粘って勝利を勝ち取るところなんだけども、一応敵だったし、その他モロモロのことを含めても、あまりワガママ言えない立場だから、我慢することにした。

そんなこんなで日本のジョータローの家にお世話になることに。知り合いの子を預かって欲しいと、嘘を並べたジョセフオジイチャン。でも、ジョータローのママであるホリィさんは特にこれといって言うワケでもなく、笑顔で迎え入れてくれた。うちのママとは大違いだ。

挨拶を終わらせたあとは、ジョータローの自室へと案内された。てっきり客間に通されると思ってたから驚いた。一応敵だった&監視の意味であって、深い意味はないって説明をされたけど、それを素直に受け止めるほど、もう純粋ではないのだ。

なので、無理矢理連れてこられたジョータローの部屋の隅に丸まって、今から起こるであろうエロタイムを全力で許否。

ジョータローも思うことはあるらしく、丸まってる私の前にしゃがんで、あの恐ろしい眼光でジッと見下ろしてると思われる。多分。ちょいと確認……ひぃぃぃ!!?目があった!


『ごめんなさい!謝るんで!誠心誠意込めて謝りますんで、オラオラだけは勘弁してください!』

「謝って済む問題か?お前は主人を裏切ったんだぜ。しかも2回も」

『チッ、一々数えてんなよ。裏切りはオンナのアクセサリーって言葉を知らねーのかよ。これだから金持ちの坊っちゃんってのは話にならねーんだ。やれやれだぜ』

「テメーやっぱ調子に乗ってやがんな」

『滅相も御座いません!!』


ほんの少しの小言も見逃さないジョータローに頭を垂れて命乞い。全くもって腑に落ちないけど、何だってやってやる。DIO様のため、命と貞操はなるべく守る。10回中10回セックスじゃなくて、10回中1回で済むように何とか頑張るって決めたんだ。

でも、そう簡単に負けてたまるか!って胸を張って言いたいんだけども、心の隅っこで、ジョータローとのセックスがリピートされまくってる。あの日からずっとムラムラしてたし。ジョータローとセックスする夢まで見ちゃったし。またあんなことされると思うとお腹が……ハッ!イカンイカン、冷静に。

どうせセックスするんならDIO様と乱れきったセックスしたい。快楽オチでキメたい。DIO様が居ないと生きていけないってくらい、乱れまくるの。その信念で乗り越えるの、ワタシ頑張って。


「……ったく、……別にとって食ったりしねーよ」

『すみません、今までの自分の行いを振り返った上で発言をして下さい』

「まぁ、いいぜ。そんなに嫌なら俺からは誘ったりしねーよ」

『え、マジで!?』


思わず顔を上げてジョータローを見た。


「ただし、クチでやれ」


やっぱりタダじゃ起きねーなコイツって思った。そもそもそういうことじゃあねえって思いを込めて、ジトーっとした目&無言でジョータローに訴えても、ジョータローは私の頭をペチペチ叩いてきた。


「何の不満があるんだよ。クチでやれば貞操は守れるんだぜ。ムリヤリ犯されるよりマシだろうが」


不満しか生まれない取引だけど、ジョータローの言う通りだ。クチで貞操が守れるんなら、これに越したことはないと思う。ピーーをピーーいれてセックスするワケじゃないんだもの。オクチで処理なんて可愛いもんだ。よし、かなり不平等だけども、ジョータローの取引に応じよう。

まぁ若干惜しいというか、残念な気持ちが無いこともないけど、DIO様とのセックスの時のために、このムラムラを溜めておこう。そしていざ本番!私の溜め込んだムラムラが大爆発を起こすんだぜ!


『オクチで頑張る!』

「取引成立だな。【俺はお前からお願いされない限り、ヤラシーことはしない】その代わりお前は【クチで奉仕】、これでいいな」

『分かった!』


取引も無事に成立ってことで、身構える必要もなくなったから、立ち上がってジョータローのベッドへ。ゴロンと寝転ぶと、シーツからジョータローの匂いがした。タバコくさいけど嫌いな匂いじゃない。むしろイイ匂いだ。DIO様のフェロモン的な匂いには負けるけど。


『ふぁぁ〜〜』


飛行機の中で寝たけど、エジプトから日本への移動や時差のせいで、全然疲れがとれない。出てくる欠伸に従って、ジョータローの枕に頭を預けて、シーツを頭から被った。

でも、「おい」とジョータローの声と共にバサッとシーツを捲られた。ここで反応してもイイコトなんて何一つないから、寝たフリをすることにしたんだけども、ジョータローは何故か隣に寝そべった。乙女のベッドに何の断りもなく入ってくるなんて、これは取引違反である。

シーツから顔を出して、キッとジョータローを睨んだけど、ジョータローはどこ吹く風で、「やれ」と言ってきた。何を?なんて質問はしなくても分かる。オクチでやれって意味だ。さっそくオクチでとかジョータローは発情期に違いない。

疲れてないのだろうか?でも、疲れてる時の方がムラムラするもんで、出したあとはスッゲー爆睡するって、ホルホースが言ってた気もする。

はは〜ん、つまりジョータローを黙らせるには、セーエキを出してしまうのが手っ取り早いってことか。よし、さっさとシャセイさせてさっさと寝かし付けてやろう。そして私も惰眠を貪るぜ。


『はぁ、やれやれ。仕方ないからしてあげる』

「その腹立つ言い方がマジに気に食わねえから言い直せ」

『は〜い、じゃあ、お洋服を脱ぎましょうね〜』

「その腹立つ言い方止めろ。お前は萎える事しか言えねーのか」


してあげるって言ってんのに一々うるさいジョータローをシカトして、シーツの中に潜った。そしてジョータローの足の間に移動して、ズボンを脱がせていく。下半身だけ裸っていうマヌケな格好を指さして笑ってやりたいけど、そんなことしたら【オクチで奉仕】以上のことを要求されそうなので、グッと我慢。


『パックンいきまーす!』

「雰囲気作りも無いのかよ、マジで萎える女だぜ」


ふにゃふにゃなジョータローのアレにチュッとキスを落とした。何回も何回もキスをしながら手で優しく擦ると、萎えるとか言ってたくせにすぐに大きくなった。
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