御狐様の日記帳
□3話
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負の感情から始まった関係だけど、あれにハマるのに時間は掛からなかった。
こんなに気持ち良いセックスはあの時以来だ。奥でイク感覚にハマってしまう。ジョースケも同じく、誘ったら乗るからハマってるんだと思う。まだ中学生なのに、イケナイ遊びを教えてしまった。そもそも中学生のくせに凶悪なモノを持ってるジョースケが悪いんだけど。
でも、楽しい。かわいい反応も然りヤキモチ然り、すぐに顔を真っ赤にして、必死に我慢する様なんて可愛すぎてお姉さまどうにかなっちゃいそう。もっと私で必死になって欲しくて、私のことだけを考えてほしくて、ダメだなって思いながらも意地悪してしまう。
それでも一生懸命応えてくれるジョースケは、間違いなく私のペットだ。これからも可愛がってあげようと思う。
『ってことで、お姉さまからのプレゼント〜』
仕事が終わってデートをした。家に帰り着いたのは、朝の6時前。ジョースケの部屋に行き、スヤスヤと寝てるジョースケに股がって、紙袋を渡した。
「え、なに?どした?えっ、おかえり?」
まだ夢の世界にいるジョースケは、寝ぼけながらも状況を理解しようとしてる。そーいうところもかわいいと思う。
『うん、ただいま。プレゼントあげる〜』
紙袋を開けてプレゼントを取り出した。ルンルン気分で、ポヤッとしてるジョースケの首にそれを付けた。ようやく起きたみたいで目を見開いてた。
『嬉しい〜?』
「いや、何これ」
『首輪だよ〜』
「首輪?何で首輪?」
『ジョースケは私のペットだから〜?』
「はああんが!!?」
まだみんな寝てるのに朝から叫ぶジョースケの口を手で塞いだ。シィッて小声で言えばコクンと頷いた。手を離したあと、改めて首を見る。黒色の革の首輪がなかなかどうしてイイ感じ。
『似合うね、かわいいね〜』
「つーか酔ってんだろ」
『えへへ、飲みすぎた〜。でもまだいける〜』
「何がだよ」
呆れた視線を寄越すジョースケに笑ってみせた。そしてスカートをたくしあげて、下着を脱いだ。
「ほんと何が!!?」
『しよ〜?』
「今から!?」
『ダメなの?』
「だってお袋もじいちゃんも居るしまだ朝だし」
でもでもだってうるさいから、勝手にズボンと下着をずらして、あれを出してアソコに添えた。くちゅっと音が鳴った。何もしてないのに濡れてるのには理由がある。
『さっきまで元彼氏とヤってたの。笑っちゃうほど下手くそでね〜、全然気持ち良くなくて〜。そしたらね〜ジョースケ思い出しちゃって、別れて帰ってきたの〜』
ジョースケは、ベラベラと余計なことを話す私を睨み付けた。その嫉妬丸出しなことろもかわいくて、意地悪な質問をした。
『ジョースケの為に別れたけど、ダメ?満たしてくれないのなら、他の男にヤってもらうけど〜』
「別に好きにすりゃいいじゃん。どーせ俺はお前の性道具だし。たかが道具に拒否権はねーよ」
今度は拗ねたジョースケに笑いが止まらない。かわいくてかわいくて、もっといっぱい食べちゃいたい。
『でも首輪付けたでしょ?性道具からペットに昇格したんだよ。だから拒否権くらい与えてあげる〜。どうしたい?』
「別に」
『入れていいの〜?』
「どーぞ」
『でも欲しがってくれないし、やっぱりやめとく〜』
添えるのをやめて、ジョースケの隣に寝転んだ。思い切り睨まれてるけど、知らん顔して笑顔を向け続けた。
「くそっ、マジでありねえー」
『だって嫌そうだもの〜』
「別に嫌じゃねーよ!ただ!」
『ただ?』
「弄ばれてる感じ全開ですげー萎えた。余計なこと言うなよな〜」
今更なことでイチイチ拗ねるのもかわいいって思う私は、やっぱり結構深みにハマってる。末期までいかなくとも、片足を突っ込んでる状態。この先ちゃんと抜け出せるのか不安だ。
『じゃあ、冗談だよ』
「じゃあって何だよ。このウソつき」
『んー、でも……ジョースケを欲しがる気持ちは本当だよ。欲しくてたまんないの。お姉さまがこんな気持ちになるの、珍しいことなんだから光栄に思いなさい』
バカみたいに素直に言ってしまった。恥ずかしくなって、ジョースケに背中を向けたら、ピッタリ引っ付いてきた。
「あざっす」
『はいはい』
「照れてんのマジでかわいい」
『うるさいなー、寝れないじゃないの』
「続きは!?」
『おねだりしなさい』
「あの……続き、してくださいッス」
『いいッスよ〜、でも今日は寝バックでゆっくりしようね〜』
起き上がって四つん這いになった。その動きに合わせてジョースケも起き上がり、あれを中に入れてきた。
立ててた膝を伸ばして、うつ伏せに寝そべった。ジョースケも顔の横に肘を着いて覆い被さった。後ろに目をやれば、嬉しそうに頭を頬擦りやキスをしてきた。
『動かないの?』
「んー、だってお前声出るし」
『我慢する』
「ムリムリ、いっつもヒィヒィ鳴いてんじゃん」
『鳴いてないし』
「鳴いてっし」
『でもこれじゃお互いイケないよ』
「俺、もうイキそーなんだけど」
『早くない?』
「だってお前のナカ、ぬくくてトロットロで気持ちいい」
耳のすぐそばでジョースケの吐息を感じた。中学生とは思えないほど大人っぽいそれに、ゾクリと背中が震えた。
ひくんとソコがしまる。大きさも形も中の感覚も、その存在を改めて感じてる。いつもこれで気持ち良くなってると思うと子宮がムズムズした。早くイキたくなって、顔の横にあったジョースケの手を取って、指を口に含んだ。
『これで塞いでるから、動いて。早くイキたいの』
「ほんっっと、かわいい」
『うるひゃい』
「声、我慢してろよ」
『んぅ』
ゆっくりとした律動が始まった。声が我慢出来るように、気を使ってくれてるのが分かるほど、優しい動き。でも当てるところはちゃんと当てている。イクように促してくれてる。ヤればヤるほど上手くなっていくから、私もイクのが早くなった。
『んっ、イキそ……』
「俺も。中に出していいの?」
『もちろん、いっぱい出して』
「ったく、悪い大人も居たもんだぜ」
『んっ、……ジョースケ、ジョースケ』
あえぎ声を誤魔化す為に、ジョースケの名前を連呼した。これじゃ指を咥えてる意味がないって気づいて、口から抜こうとしたけど、より深く入ってきたあれに声が出そうになって、もう一度口に咥えた。
「コン、コン」
切羽詰まったように名前を呼ぶ声がかわいくてぐっときた。絶賛必死であろう姿が見たい。もっといっぱいになってほしい。もっといっぱい食べちゃいたい。
「うッ」
あれが抜けるように腰をずらした。思った通り抜けたあれに構うことなく、仰向けになった。
「どした?」
肩で息をしてる姿もそうだけど、寸止め食らったみたいに、必死に平然を保とうとしてる姿がかわいい。本当はすぐに入れて出したいだろうに。
『どーいう顔でシテるのか気になって』
「意味が分かんねー、どしたらいいの?」
『早く入れて〜』
「ッス」
入れやすいように足を広げたら、またあれが入ってきた。当たり方がさっきと全然違うし、こっちの方が断然イイ。もうイキそうだったから、余計に子宮にキテいる。
今にもイケナイ声が出そうだ。口を開けないように意識して、ジッとジョースケの表情を見てた。気持ちいいことを堪能しながら私の反応を探っている。
少しでも反応したらソコを徹底的に責めるつもりだろう。よく私を見てる。だから上手いんだと思う。
「何?どした?……気持ちよくない?」
ジッと見てれば目は合うわけで、視線に気づいたジョースケは心配そうに声を掛けてきた。
心配する姿もかわいいとかマジで取り返しがきかなくなっていると思う。でも、今さら止められない。
『イキそう』
「俺も」
『ぎゅーってしてて』
「なにそれめっちゃかわいい」
ジョースケに向かって手を伸ばした。抱きしめるように包み込んできた腕に安心したら、体の力が抜けた。
さっきよりも敏感でビリビリ伝わる。力が入ってると感じ方が違うんだって初めて知った。だから力を抜いたまま、ジョースケを受け入れた。
ほんの数回奥をグニグニされただけでじわ〜〜っとイッた。ビクンッビクンッと震えるソコに、凄い勢いであれが射精した。
「好き、めっちゃ好き」
むぎゅーーって表現がピッタリなくらい抱きしめてくる。今の言葉もポロッと無意識に出たものだろう。
それもそれで悪い気はしなくて、聞こえないフリをして、ジョースケの背中に手を回した。初めてこんなことをした。ジョースケはそのことに気づいてない。特に何を言うわけでもなく、あれを抜いて隣に寝そべった。少し残念だ。
「あー……朝から満腹」
『今日は学校だよね』
「めんどくせー」
『おサボり厳禁よん』
「何せ受験生だしなぁ〜」
『頑張ってね〜』
「合格したらご褒美くれる〜?」
『いいわよ、そのくらい。何がいいの?』
「1日だけ俺のワガママに付き合ってほしいなぁ〜」
『何それ〜、お姉さまを下僕にして1日中いやらしいことするつもり〜?』
「あ……あー……」
どうやら図星のようだ。
『絶対にキスしないって約束守れるなら別にいいよ』
「ガンバリマス」
自信無さげにそう言うジョースケを鼻で笑って、お布団にくるまった。部屋に戻るのが怠くてここで寝ようとしているのに、ジョースケは嫌な質問を投げ掛けた。
「でもよぉ、何でキス禁止なわけ〜?そこは純潔を守りたい的なやつ〜?」
私には絶対のルールがあって、相手が誰であってもキス禁止、それだけは許していない。理由は簡単だ。あの人が最後に触れた場所だから。もう私にはそれしか残ってない。セックスはよくてキスはダメなんてアホな話だ。その守ってる唇であれを咥えてるくせに。
『そうよん、キスは運命の人だけに捧げるの〜』
また考えたくないことが出てきそうだ。寝る前にそれは嫌だから、精液まみれのアソコを拭いて、下着を履いた。
「もう起きんの?」
『みんなと朝ごはん食べようかなって。でもママ寝てるし、久しぶりご飯でも作ろうかな〜』
「マジ!?やった!お前の飯、大好き!」
ご飯くらいで喜ぶジョースケにきゅーーんときた。かわいい。かわいすぎてまた食べちゃいたい。1日中玩具にして遊んでいたい。イタズラもイジワルもいっぱいして困らせたい。いっそのことペットにして飼い慣らすのもアリかもしれない。そのくらいかわいいんだもの、そうされても仕方ないと思う。
『アイツと変わらないわね』
ジョータローも今の私と同じ気持ちだったのか、それは確かめようもないけど、でも今なら歪んだ気持ちも分かる。というかどんだけキツネ好きなの。
「アイツ?また違う男?次の候補?」
『ううん、大嫌いな男。本当に心の底から大嫌いで殺しても殺し足りないくらい憎んでるの。いつか必ず、アイツだけは、刺し違えても殺してやるの』
「お姉さまが好きになったけど見事にフラれた男だったりして〜〜」
詳細を知らないジョースケは冗談っぽくそう言った。詳細を知らなくても冗談でも絶対に許せない私は、ジョースケの手を引いてキッチンへ誘導。笑顔でご飯を作り、いつもより丁寧にコーヒーを淹れ、起きてきたママに笑顔で挨拶をした。
「おはよう。あんた達、早起きね」
『おはよう、ママ。コーヒー飲む?』
「ええ、ありがとう。キツネちゃんはいつも気が利くわね。ジョースケもたまには……何それあんた。その首……」
「首?……はっ、首輪!!?」
「……ドM男、息子がドM男、おとうさん、……おとうさあああん!!」
「違う違う!これはコイツが!!」
『私も朝見た時、どう声を掛けたらいいのか分からなかったわ。性癖は人それぞれだもの、別に好きにすればいいと思う。でもそうやって自分の性癖を他人のせいにするのは良くないと、お姉さまは思うな〜』
「うおおおい!!そうくるか!何、何が原因!?ごめんって!謝るから!誠心誠意謝るから誤解解いてくれ!」
『お姉さまの傷に触れた罰よ』
「おとうさあああん!!」
「だから違うって!あああ!もうこんな朝は嫌だああ!!」
騒がしい食卓の中、1人清々しい気持ちで紅茶を飲んだ。ダービー弟の淹れた紅茶は美味しかったなぁ〜なんて、遠い昔のあの日々を思い出して。