番外編/短編/過去拍手文/

□御猫様の恋の駆け引き事件簿〜シリーズ6〜
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『もう知らん!承太郎さんには付き合いきれません!お先に上がらせてもらいます!』

「……おい、……まだ話は……」


何か言いたそうな承太郎さんを残して、さっさとお風呂から出ました。こんなことなら早く出れば良かった!チクショウ。

承太郎さんの説明を一応聞きました。簡単にまとめるとこうです。

帰る時間が取れない。会いたい。でも仕事楽しい。ジョナサンのファンタジーを移動手段に使おう。

ジョナサンを脅す。バトル開始。約束取り付ける。

それ使ってジョナサン悪巧み。パラレルワールド設定と嘘をつき、御猫様を騙す。承太郎さんの元へ。

パラレルワールド設定がどうとか意味が分からないことを言い出した御猫様をからかって遊ぼうと、承太郎さん悪のり。恋の駆け引きで暇潰し。

中々気づかない&アッチとかコッチがやかましい&めんどくさくなってきた&いい加減演技するの疲れた。暴露。

御猫様、やっとパラレルってないことに気づく。

イマココ。的な流れみたいです。

ジョナサンと承太郎さん、二人して嘘ついて遊んでたんだ。これは酷い!2年も放置した結果がこれとか、ケンカ売ってるに違いありません!

それに!嘘なんてついてなかったらもっとイチャコラ出来たのに!貴重な1日をどうでもいいことに使ってしまいました!


『は〜ら〜た〜つ〜!!』


モヤモヤを発散させるべく、ささっと身体を拭いて冷蔵庫へ直行。キンキンに冷えたマタタビを取り出して、プシュッと開けたところで、承太郎さんがやって来ました。


「……そう怒るな。……その、……悪かった。でもお前も」

『知らねえ!許さねえ!しばらくお黙りなさい!』

「…………」


ものすごく何か言いたそうですが、キッと睨み付けながらグビグビッとマタタビを飲み干しました。


『にゃっふぅ!マタタビ激うまだぜ!……うにゃん、……にゃー……、……目が回るにゃぁ、……んにゃふぅ……』

「…………酒弱いくせに風呂上がりに飲むとかアホか。ったく、世話のかかる女だぜ」


承太郎さんの呟きなんて耳に届かず、次に目を開けると視界が真っ暗でした。マタタビを飲んで、それからの記憶はありません。ベッドに横たわってるので、多分眠ってたんだと思います。

そんで誰かがエロい手付きで身体を触ってます。今回の承太郎さんは私を怒らせるのがトテモお上手です。


『(今度は睡姦とか意味分からぬ。何なの、御猫様とのケンカをご所望なの?)』


ちょっといい加減文句言ってやろうと思ったけど、その考えは承太郎さんの手の動きのせいで、宇宙の彼方までブッ飛んでしまいました。

皮膚の表面を軽く撫でるようなタッチだけど、どこか奥まで響く圧があって。って思えば、指先がグッと皮膚に食い込む強い圧をかけてくる。その指先が、足首から太もも、お腹から胸元、首すじ、手首から肩といった具合に、身体中滑っていく。

2年振りのエロい手付きに、ビクッと身体が揺れました。


『……っ……』


起きてるのはまだバレてないと思いますけど、ちょっとヒヤっとしました。しかし2年もブランクあるくせに……チクショウ、キモチイイぜ。

なーんて考えたら、皮膚の上を滑ってた指がお腹、そして股へ。ソコの割れ目を撫でた時、「はっ」と鼻で笑われました。


「……寝てんのに何だよコレ」


それもそのはず。私にもヤラシー音が聞こえるくらいアソコが濡れてたのです。まったく、微塵も、これっぽっちも!そんなつもりなかったので、内心私も驚いちゃいました。

全身を指で撫でられるだけでこんなにも濡らしちゃうなんて。そう思うと、恥ずかしくてカァッと身体が熱くなりました。

でも言い訳させてもらうなら、この身体にキモチイイを植え付けたのは承太郎さんです!こうなるように仕込んだのは承太郎さんなんです!私、悪くない!


『……ッ……』

「触っただけでコレかよ」


アソコの割れ目をなぞって、わざとらしく入り口を強めに押して。それだけの動きでアソコがヌルヌルって、さっきよりも濡れてきました。

早くナカにほしいって、アソコがヒクヒクして。これ以上はダメって思うのに、キモチイイに負けそうな自分がいるのです。でも、承太郎さんにはそんなのお見通しみたいで、グヌッと指をいれてきました。

私の内側を、丁寧に、じっくりと。反応を伺いながら、キモチイイ所を探して。私がビクンッと大きく反応してしまったら最後です。ソコをしつこいくらい触って、強弱をつけながらナカを撫でてキモチイイを深めていく。かと思えば少しズラしてキモチイイ感覚を薄くして。強弱と深みを調節しながら、私の理性をじっくりと壊していく。もう承太郎さんの思うままです。


『……ぁ……ぁッ……』


キモチイイが深くなってきたせいで、伸ばしたままの足がブルブル震えて固まってきました。じんわりと汗までかき始めちゃって参ったもんです。それに、起きるタイミングまで見失っちゃってるし。

でも、ここまできたら睡姦を楽しみつつイッてスッキリしたあと、起きようと思います。だって承太郎さんの手がすっごくキモチイイんですもん。ダメっていう気持ちよりも、イキたいって気持ちの方が勝ってます。

それにまた言い訳させていただくなら、承太郎さんの手を振り払うなんて絶対出来ないですし、キモチイイことをする承太郎さんが悪いんです!いえ、キモチイイことを教え込んだ承太郎さんが悪い!下手くそだったらこんなことになってません!


『……ッ……』


我慢するのを止めたら、さっきよりもずっとキモチイイが深まってきました。ビリビリと痺れにも似たそれがアソコにたまっていくんです。

そのキモチイイに身を任せて、でも声は出しちゃダメだからキュッと唇を結んで。ブルブルと震える身体をなるべく動かさないようにして。


『(イッちゃ……、ダメ、もう、イッ!)』


ってタイミングで指を抜かれました。そんでヌルッとした生暖かいものがお腹の上を這いました。舌です。今度は指じゃなくて舌で攻める気みたいです。


『……ふ……ぁ……』


下腹部からおへそをベロリと舐めて、あむっと歯を立てて。またベロリと舐めて。スンドメされた身体は、キモチイイに敏感になってますから、それだけでもアソコがヒクヒクしちゃいます。むしろ、もっと強い刺激がくる所を舐められたいなんて思ってきちゃったり。

やっぱりその感情も承太郎さんには筒抜けで、お腹から上がってきた舌が胸へ。ペロッとされて、思わず腰が動いてしまいました。


「……起きてんだろ」


かけられた言葉にどう反応すべきか。でも答えを出す前に、隣に寝そべった承太郎さんの手がアソコへ。またナカに入ってイイトコロを撫でてきました。

しかも!それだけじゃなくて、胸も一緒に舐めてイジメてきたのです。これはダメです。一緒にとかムリ。キモチイイこと一色になっちゃって、アソコがキューッてなっちゃいます!こんなのすぐにイッてしまいます!


『……んッ、……あ、……あッ』


でも、やっぱり寸でのところで指の動きを止めました。ただえさえさっきスンドメされたのに!

もういいです!こうなったらもうやめてやります!スンドメ嫌いって知ってるのに何回もやるなんて許せません!ちょびっと萎えました!

『ほんと何なの!イジワルめ!』って言ってやろうと口を開きかけたら、ガブッと唇にキスしてきました。言葉を発したいのに今度はそれを止められたのです。


『ンーーッ、ンッ、んぅ』


喉の奥から声を出そうとしても、ぐぐもった声しか出てきません。でも普通なら、それでも起きてるのが分かるのに、承太郎さんはキスするのをやめません。ヌルッと舌を絡めてきて。今度はそれと一緒にナカを撫でてきました。

ビリリッとした痺れがきて、それがほんとキモチイイから、その痺れた感覚を追い求めて。2回のスンドメのせいで敏感になった身体はすぐに限界を迎えました。


『(イッちゃう、ダメ、これもう限界、ムリ、や、ダメッ)』


ナカでビクビクと震えてるってのに、指がどんどん激しく動き出しました。イッたあとにそれはナシ!って言いたくても、塞がれた唇から言葉は出ません。

さっきと打って変わって、ナカの奥の奥を撫でて、さっきと全然違う強い痺れに触れてくるんです。

そこに触れられちゃうと嫌でもイッちゃいます。たまらなくキモチイイ場所。色々なことが全部吹き飛んじゃうほどのキモチイイがくる場所です。

けっこう前に承太郎さんに聞いたことあります。ポルなんちゃらとかいって、すっごくキモチイイって感じる所だとか。ほんとにその通りで、さっきイッたばかりだというのに、そこのキモチイイに夢中になってしまいました。

もう我慢なんて必要ありません。そんなもの簡単に通り越えて、キモチイイが膨らんで、私の意志と関係ナシにあっという間に登り詰めてしまいました。


『……っ……あ……』

「必死に寝たフリしやがって、かわいーヤツめ」


承太郎さんはやっと唇を離してくれたと思えば、ニヤニヤしながらこんなこと言ってきて。『いかせたのそっちじゃん!ってか寝込み襲うなんてサイテー!こっちまだ怒ってんだけど!』って言い返したいんですけど、今の私から出た言葉はそうじゃありませんでした。


『……や、……もうやだ、……ちょーだい、……がまんやなの、……もっといっぱい……ナカにちょーだい……』


それは自分でもビックリするくらい、弱々しくてヤラシー言葉でした。
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