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□かえりみち
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飛「…ふぁ重いよ~」

奈「大丈夫?飛鳥?私も持つよ。」


飛「大丈夫だよ~それより今日夜何食べよっか!」


告白されて
舞い上がっているのか機嫌が直った飛鳥は


二人で買った荷物を両手いっぱいに
抱えている。


私が持つよ。と言っても大丈夫!の
一点張り。





奈「何がいいかな~


「うわぁ!!」 」





ほらね…こうなるってわかってたよ

そんな華奢な腕で…



飛「痛った~い」



奈「ほら貸して?」






ショッピングモールから私達の家までは
それほど遠くはないけれど




帰りの荷物が大量になると思ってたから
車で来たのは正解だった。






エンジンをかけ時計を見ると



午後4時46分



朝から動いて疲れてしまったのか


助手席の飛鳥の目は
とろんとしている。




奈「さ、帰ろっか!」







飛「…やだ」




奈「え?飛鳥眠そうだよ?」





飛「まだ帰りたくないよ…」









飛鳥…

そんな…ダメだよ
反則。可愛すぎる。








奈「帰りたくないの?」


迷子の幼児に話しかけるように
飛鳥に問いかける。




飛「うん」



奈「どこか行きたいところある?」



飛「奈々未となら…どこでも…いい。
でも、まだ帰りたくないんだ…
外でデートしてるみたいで幸せなの」



奈「…っ可愛いね飛鳥ちゃ~ん」





…チュッ




気づけば私は飛鳥の唇を奪っていた。





飛「…な…なみ…すき」





奈「飛鳥…私もすきだよ」






まだ外は明るい

車の外から誰かに見られているかもしれない。



そんな思いが
一瞬だけ頭をよぎったが





今は目の前の愛しい彼女のことしか
考えられない。
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