NARUT〇

□オレしか知らない
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例えば賞金首探しとか、尾獣狩りの任務とか。そういう目的が無い時の角都は案外ずぼらで自堕落だ。今だって昨日から暇を持て余しているオレ達は、真っ昼間から寝転がって惰眠を貪っているのだから。
なぁ角都、もう昼過ぎだぜ、飯でも食いに行かねえ。だが角都は、ううん、と眠たげに唸るばかりで、金はやるから好きな所に行ってこい、と言い渡し、ごろんと転がってこちらに背を向ける。オレは仕方ねーなあ、と言いながらにやけるのが抑えきれない。あんなに恐れられている冷徹な男のだらけた素顔を知っているのは、多分オレ一人だけだからだ。そしてこれからも、誰にも教えてやらない。



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