NARUT〇

□輪廻の光
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早朝、緩く股を開いて寝こける飛段の、その色素の薄い髪に窓から朝日が差し込んでせんせんと淡い光を返していた。隣で身体を起こした角都が頭をくしゃりと撫でてやると、澄んだ水面のように光は銀糸を伝って手のひらをほの白く染める。角都はふと、昔読んだ小説の一節を思い浮かべていた。あの少年の見た、永久にたった金色の円光もさぞ美しかったのだろう。こんなふうに。



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