企画 小説

□小さくなってしまいまして
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・夢主幼児化
・爆豪くん可哀想
・なんでも許せる人向け





昼休みに午後の授業で使う資料を取りにめぐを捕まえて、資料室に向かっている途中に個性事故で幼児になった。
普通科の生徒の”個性”が発動し、近くにいためぐが被害となった。その生徒曰く戻る時間もその時々でバラつくらしい。






「おい、大丈夫か?」





ぽーっとしている幼児、基めぐに声をかけると少し驚いている。
普通科の生徒が言うには精神も幼くなるらしい。多分見た目的に3歳ぐらいとは思うが。
知らない奴で怖いのかもしれないがいつまでもここに裸の幼児がいたら危ない。俺が、社会的に。




「あーえっとな、俺は相澤消太だ。はじめまして」

『はじめまちて!』




そう言いにへらっと笑っためぐに、こんなんで良く今まで誘拐されなかったなっと思った。これは今まで近くで成長を見てきた人間だから感じることかも知れないが。




「まずここから移動したいんだがいいか?」





そう言うとコクンと頷いたので、とりあえず散らばっている制服でめぐを包み移動した。その間まだ体が硬直していたが、少しなれたのか自分の服を掴んできた。




『めぐはね、めぐって言うの』

「そうか、何才か言えるか?」

『んっとねー、んーっと3しゃい』

「3歳か」

『うん!』





まずはこいつにきちんとした服を着せなければやばい。俺が。まずは職員室で説明する前に自身の受け持つクラスに寄ると、騒がしいクラスが一段と騒がしくなった。






「「先生の子供!!?」」

「違う、久我だ」

「「えぇぇええええ!!!??」」

「八百万、服作ってくれ」






女子達がネットで調べながらあの服がいい、この服がいいなど話会いながらやっと決まったワンピースを着せられていた。



「久我は個性事故に巻き込まれて、まあ見ればわかるが子供になってる。本人曰く3歳らしい」

「戻る時間はいつかしら?」

「それは毎度バラつきがあるみたいでな、わからん。俺は報告してくるからお前達は面倒見とけ、これも子供の扱いを学ぶ勉強だ」




近くにいた麗日にめぐを渡し、相澤は教室を出ていった。
それをめぐはじーっと見つめていた。





「さて、めぐちゃん!お姉ちゃん達と一緒に遊ぼうかって…え!」




めぐを降ろすとすぐにタタタッと走っていき、ドアの方に行ってしまった。そのドアにベターっとくっついた状態で動かない。




「か、かわいい…けど何してるんやろ?」

「おーい、何してんだ?こっちこーい」



男子もおいでと呼ぶが、まったく動かない。そこで蛙吹が口元に人差し指を持っていった。



「もしかして相澤先生を待ってるのかしら?」

「最初に見たのが相澤先生ならその可能性は高いかもね」




尾白も同意し、蛙吹がめぐに近寄り説明をする。



「すぐ帰ってくるから大丈夫よ」

『しょうたしゃ、すぐくる?』

「ええ、だから一緒に遊びましょう?」




蛙吹の言葉に頷き、自分たちのもとに戻って来ためぐにそれぞれが挨拶する度にめぐは頷いていた。




「ほら、爆豪も!めぐちゃん!こおつ爆豪勝己って言うんだぜ!」




席にずっと座っていた爆豪に上鳴が抱っこし近づけるが、目の鋭さにめぐは『ふぇ』っといい涙を浮かべる。




「ちょ、爆豪くん!笑顔笑顔!」

「怖いってその顔は!!」

「あ゛あ゛!?なんで俺がそんなクソめんどくせぇこと『うぇぇぇええっ』…てめぇに怒ってねぇだろうが!」

「爆豪逆効果だって!!」





女子の言葉も虚しく、めぐは号泣。流石にこんな小さい子に泣かれるのは困るのか、爆豪の眉間の皺は無くなったがめぐは泣き止まない。



「ちょ緑谷パス!」

「えええ!!?」

「幼馴染の責任は幼馴染が取るってことで!!」

「待って、無理無理!」



上鳴に渡されるが、緑谷もこんな幼い子を抱っこした事が無いため飯田にパスしたが



「飯田くん!体硬すぎ!抱きしめて!落ちちゃうよ!」

「ぼ、俺は潰さないか!!?潰さないだろうか!?」




潰すのが怖くて腕に力を込めれない飯田は抱きしめられず、不安定さでめぐは泣く。それをひょいっと瀬呂が抱っこした。



「おおすげぇ、なんか瀬呂さまになってんな!」

「どういう意味だよ、ほら〜大丈夫だかんな〜」




軽くめぐの背中を叩けば少し落ち着いたようで、泣き声が小さくなり周りはほっと息をついた。そんな中轟はソワソワしながらめぐに近づいた。



「お、轟も抱っこしてみるか?」

「いいのか…?」

「いいんじゃねぇの?な、めぐちゃん。このお兄ちゃんが抱っこさせてほしいって」





瀬呂が聞くと頷いたので、轟に渡すとギュッとめぐの手が自分の制服を掴んだ。




「んんんっ」

「轟が悶えてる」

『お兄たん?』

「んんんん!!!」

「初めて見たこんな轟の姿」

「レアやね!」





轟が悶えてるのを皆が写真を撮っていると相澤が戻ってきた。マイクとオールマイトを連れて。



「マジでちっさくなってんじゃねぇか!!!」

『しょうたしゃ!!』

「おお!イレイザー懐かれてんなぁ!!」




相澤を見つけるとグイッと上半身を動かし相澤の元に行こうとする。



「俺じゃあダメなのか…」




しょぼんとした轟は渋々相澤にめぐを渡し、それからマイクやオールマイトにも抱っこをされる。



「いや小さいなぁ…私潰さないかな?そう思ってきたら怖くなってきちゃった…マイクくんパス」

「確かにオールマイトさんだったら潰しちゃいそうっすね!プチッと!」

「怖いこと言わないで!!?」

「冗談っすよ、ほらめぐジュースだぞ!飲むか!?」




マイクが紙パックのりんごジュースとオレンジジュースを2つだし、どっちにするか?と聞けばどっちも欲しいと言った。



「2つも飲んだら腹壊すぞ??」

『ふたちゅいる!』



キラキラした目で言われれば、ダメとは言えなかったマイクは2つ渡した。それで相澤に殴られていたが、めぐは2つのジュースを持ち爆豪の元へ向かった。



『お兄たん』

「あ゛?」

『さっきは泣いちゃってごめんなしゃい、ジュースあげるから仲直り…いや?』



こんな小さい子に真正面から謝られたことも無いし、周りも生暖かい目で見てくるのでそれに大して叫びそうになったがそれに堪え「俺も悪かった」と小さく謝った。
それが聞こえためぐの顔はほころんだ。



『抱っこしてくらしゃい!一緒にジュース飲む!』

「お前無理に登ってくるんじゃねぇ!」





無理に登ってこようとするめぐを抱き上げ、膝の上に乗せた。



『お兄たんジュース!』

「あ゛?好きなの選べや!」

『めぐね!りんご!みかん!はい!』

「わかった、わかった」

『あけてくらしゃい!』





仲直り(?)したからか急にめぐと爆豪が仲良くなった。それに何人か羨ましそうに、他は暖かい目でみていた。



「ほらよ」





爆豪がストローを紙パックに挿し、渡そうとした瞬間にボフンッという音と膝に乗っていた重みが増した。




『え、爆豪くん!?』

「…っ!!!くっっそがぁぁああああ!!!」

「女体!!」

「久我」





近くに居た障子が自身のブレザーをめぐに掛け、女子達は男子…主に峰田が近づかないように止めた。男子達は自ら回れ右をして見ないようにしていた。




「さっさと降りれや!テレポート女!」

『え、え、なんで私裸なの!?』




状況を飲み込めないめぐを女子達が連れて行き、峰田が爆豪に裸の女子が膝に乗ってる感想を聞かせてくれ!と血の涙を流し、轟もしょげており緑谷が慰めていた。
いっときの間、めぐが爆豪に近寄れば逃げられる日々が続いたがその理由をめぐが知るはずもなかった。



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