咲けよ花!
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あれから引っ越しやらでバタバタし、春休みも終わり私は中3になった。
「ええー、3年生は今年受験生ですがーーーー」
始業式でのハg…校長の言葉でハッとした。
『私今年受験じゃん!!』
「忘れてたのか」
「あんなに小っちゃかっためぐちゃんが受験生かー!」
マイクさんが親指と人差し指でサイズを作る。
「そんなに小っちゃかったのかい?」
『いやそんな訳ないでしょ?オールマイトさん信じちゃだめです』
「HA!HA!HA!冗談だよ!」
この春からオールマイトさんもこのアパートに住むことになった。そしてオールマイトさんの細い姿も説明され、私たちの前では細いオールマイトさんだ。
私が引っ越してきてからイレイザーさんとマイクさんと一緒にご飯を食べることが多くて、この春からオールマイトさんもここに加わって、今日は5人で鍋だ。
「どこの高校に行きてぇとか、何したいとかあるのか」
『いや、それがまったく。あ、なつめおかわりいる?』
「うん!とうふ!」
イレイザーさんの言葉に頭を悩ませる。
中学2年の頃から何も決まっていなかったのだ。
大学に行く気はない、高校を卒業したら働きたいのだ。
私が高校を卒業した時、なつめは小学生。
給食のお金に修学旅行、お金はかかる。
「ええ!?めぐちゃんヒーローじゃねぇの?」
『え、ヒーロー?』
「確かにテレポートの個性は色々できることが多いしね!」
私は父と同じテレポートの個性だ。自分も触った物も人も飛ばすことができる。
『ヒーローは一度も考えたことなかったですね。手に職はつけていと考えてはいたんですけど』
「なかなか大人な考えしてんな!」
前世の記憶あるし、手に職をつけてた方がいいと見に学んだのだ。まあ、そんなこと言えないけれど。
「なつめ、今のうちに食いたいの食っとけ」
「うん!」
『ん?ってああ!イレイザーさんお肉ほとんど食べた?なつめは豆腐ばっかり!』
私達が将来の話で盛り上がっている隙に、イレイザーさんとなつめがグルになっていた。
「イレイザー!肉食い過ぎ!」
「あ、鍋の締め何にする?」
「飯」
「いやそこはうどんだろ!?」
なかなかいつも騒がしい晩御飯だ。