咲けよ花!

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入学式の次の日、クラスには合計7人の女子しかいないということで女子たちは固まりお互い自己紹介をしLINEを交換した。
男子とも何人かは自己紹介を済まることができたので、なかなかいい感じに高校生活が送れそうな気がする!








「久我」

『あ、おはよう轟くん』

「俺ともLINE交換してくれ」

『いいよー』







2人で教えあえば轟くんのアイコンは猫だった。アイコンとかその人の性格や趣味が見えて面白い。







『猫、かわいいね』

「よく家に遊びに来るノラだ。久我は弟か?」

『そうなの私の弟!かわいいでしょ!!』









厳選した中の一枚をアイコンにしているのだ、ちなみに写真はほとんどなつめずくしになっている。
そんな話をしていればすぐにHRの時間になる。








***





午前中の授業はマイクさんの授業があり、声の大きさ以外は普通だった。
普通に授業をしていることに私は感動した。
何回か私の名前をいつも通り呼んだので、何人かに知り合いなのかと聞かれたが両親が友達で、ということで納得してもらった。





「めぐちゃん、一緒にお昼ご飯食べないかしら?」

『あ、食べる!でも私お弁当だ、梅雨ちゃん食堂?』

「そうなの、どうしましょうか?」

『んー、じゃあ食堂にお弁当持っていく!行こう梅雨ちゃん』








梅雨ちゃんと食堂に行くとあまりの広さと人の多さに驚いた。すごい、人気なんだなぁ…。
梅雨ちゃんは日替わり定食を頼んだらしく、2人座って橋を進める。









「ここの食堂とても安いわ、私一人暮らしだから贅沢できなんだけどこの値段ならどうにかなりそう」

『安くてボリュームあるのは嬉しいな…でもなーお弁当毎日作らなきゃだからなぁ』

「家族の分も作ってるの?」

『そうなの』







簡単に家の事情を梅雨ちゃんに話した。両親がいないこと、年の離れた弟がいることを。





「何かあったら言ってね、めぐちゃん」

『ありがとう梅雨ちゃん』

「それに私も兄弟がいるのよ、弟と妹が」

『そうなの?!』








梅雨ちゃんの弟さん、妹さんの写真を見せて貰ったり楽しい昼食を過ごすことができた。
そして昼食のあとはヒーロー科だけの特別授業、ヒーロー基礎学がある。
この授業を楽しみに皆しているらしく、ソワソワしていると











「わーたーしーがー!」






この声にクラス中が反応する。






「普通にドアから来た!!!!」








ムキムキのオールマイトさんを見るのが久しぶりすぎる。もう細い姿のオールマイトさんを見慣れてしまったんだな、と感じる。
後ろから皆の様子を見るとNo.1ヒーローが登場したことで目をキラキラさせている。すごい、眩しい。
その眼差しが嬉しいのか、オールマイトさんのテンションも上がっているように見える。













「早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!!!」







ババンッとBATTLEと書かれたボードを出し、皆のテンションも上がる。
すごい、皆若いなぁ…。






「そしてそいつに伴って…こちら!」






オールマイトさんが指さした壁の方を見ると、動き出しロッカーのような物が音を立てて現れた。





「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服!!!」

「「おおおお!!」」






その言葉にテンションがあがり、皆一斉にスーツケースを取りに行っている。
朝起きたらサンタさんのプレゼントがあったようなテンションのあがりようで笑った。





『ふふふっ』

「?どうしたんだ?」






皆がワイワイいて、人が少なくなったら取に行こうという考えで残っていた私と、私と同じ考えなのか残っていた轟くんが私の笑い声に反応した。よく、私の独り言に気づいてくれる子だ。





『いや、皆が可愛くて。戦闘服が嬉しそうで』

「久我は、嬉しくねぇのか?」

『うーん』







精神年齢はいい大人だし、コスチュームの要望についても必要なことしか書かなかったので何とも言えないが、少しワクワクする気持ちもある。




『嬉しいよ、少し着るの恥ずかしいけど』








コスプレみたいで。







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