長編
□やきもち（伊作視点）
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「伊作！」
「…文次」
「何ぼーっとしてんだ？」
「い、いやぁ…私ぼーっとしてた？」
「ああ、何か最近変だぜ？」
それは文次のせいなんだよ？
「別に普通だよ」
うそをついた。
「そうか…？まあいいけど」
文次は私のことなんてどうでもいいんでしょ？
そんなことを思っていると小平太がやってきて…
「文次〜！鍛練しに行こうぜー。今日はどこ行く？」
「おーそうだな、今すげー走りたい気分なんだ。」
「じゃ走りに行こっか！」
「おー。じゃーなー伊作」
私はさそってくれないんだね。
わかってるけど悲しいじゃんか。
二人が仲良いのは昔から知ってる。
でも今はそれを見るのが辛くて…
だから変なんだよ…
でも
言えるわけないじゃんか…。
文次のこと好きなんて…。
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