長編

□やきもち(伊作視点)
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次の日、私は珍しく授業をさぼった。



今日は合同の授業。


二人が仲良く一緒にいるのが容易に想像できて…



だから出る気にはなれなかった。









学園の裏の草むらに仰向けに寝転んでいると
聞き慣れた声が私を呼ぶ。








「伊作!」



「もんじ…」



「こんなとこで何してんだよ?」



「…」



「何で授業でなかったんだ!?」



「別に…」



「別にって…お前がさぼりなんてめずらしーな」






文次郎が隣に腰を下ろす。






「何しに来たの?」


「お前がいなかったからちょっと気になってよ」






そんなのうそのくせに






「それに…元気なかったしな。」






「…なくていいよ」




「は?」



「心配なんかしなくていいよっ!したくもない奴の…!」






気付いたらさけんでいた。










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