長編2(爆豪勝己、切島鋭児郎)
□出会い
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「エリカちゃん親いないんだって!」
「エリカちゃんは明日の遠足休んで欲しいよなー」
爆「アイツいるといっつも雨降ってうっとうしいし泣いてばっかだしつまんねー」
##NAME##は転校1週間目から彼女は幼稚園のガキ大将を中心にいじめられていた。彼女が来てから雨が一向に止まないからである。
また、彼女には育て親である水竜のおじいさんとおばあさんがいるが、本当の親ではない。
子供は悪い部分をうまく見つけいじめの対象にする。
雨のことについては、育て親のおばあさんは個性のせいであることはわかっていたため、「頑張って制御しよう!」と勇気付けてくれるが、幼稚園の仲間だけではなく先生たちからも「うっとおしい雨ね」と嫌われていた。
『どうして、、、』
(どうしてエリカが来ると雨ばっかなんだろ、、、そうだ!!)
エリカは急いで家に帰り、家にある布でてるてる坊主を作り始めた。
「エリカてるてる坊主なんか作ってどうしたの?」
『おばあちゃん!あのね!これみんなにあげるの!そうしたらきっと仲良しになれるかなって』
と育て親に言うと優しい笑顔で
「まあ、エリカは優しい子だね」
と撫でてくれた。きっとうまくいく、そう思いエリカはてるてる坊主を握りしめ幼稚園に向かった。
結局遠足は雨が降り、中止になった。
爆「お前のせいでまた雨じゃんかつまんねーからかえれよ」
と幼稚園のガキ大将に言われた。だけどエリカは勇気を出して昨日作ったてるてる坊主を手渡した。
『あのね、エリカてるてる坊主作って来たの!かつきくんに!』
と笑顔で渡すと彼は固まってしまった。
(どうしたのかな、、?)
「かつきくんはこんなのいらないんだよ!」
「うっとおしいんだよ!」
ドン!!
エリカはいじめっ子に突き飛ばされ、水たまりに尻餅をつき、手渡そうとしたてるてる坊主は地面に落ちた。
『うぅ、、、』
「うっとうしいなー」
「なんだよ、こんなもん!」
同級生は地面に落ちたてるてる坊主をふんだ。
(やっぱりダメだ、、エリカは必要のない、うっとおしい子なのかな、、、)
泣きそうになっていると幼稚園のガキ大将、かつきくんがズンズンと目の前に来ててるてる坊主を拾った。