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□第2話
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◆◇第2話◇◆
(※微裏表現有り)


午前5時。まだまだ薄暗い部屋の中、私はベッドで動けずにいた。何故なら後ろからがっちりとカタクリに抱き締められているからである。気持ち良さそうに眠る姿は昨晩と大違いで、穏やかな表情をしている。

あまり思い出したくないのだけれど、半年もの期間が空いた所為なのか昨夜の情事は激しかった。今も下半身に違和感を感じる。私はカタクリの腕から抜け出そうと身を動かすがびくともしない。


「・・・狸寝入りしてないで起きてよ」

「狸寝入りじゃない。今起きた」

抜け出そうとした私を引き寄せて後ろから強く抱き締めてきたカタクリ。お互い何も身に付けていないので肌と肌が密着している。振り向けば、目覚めたばかりのカタクリとばっちり目があった。


「おはよう、カタクリ」

「おはよう」

体の向きを変えてカタクリの逞しい胸元に手を添えて鎖骨辺りに額を押し当てる。


「どうした?」

「ん?いや、温かいなぁって」

自分も何だかんだ言って半年ぶりに求められて喜んでしまったし、今もドキドキしてる。


「何してるの?」

身体を起こしたカタクリが私を見下ろしている。


「お前が誘うから」

「誘ったつもりはないんだけど」

とは言うけれど、求められることに内心喜んでいる自分がいるため結局彼を受け入れてしまう。
彼の首へ手を回し、何度も何度もキスを交わす。かちっと互いの長く伸びた歯が当たると二人して小さく笑った。彼の大きな手が頬に添えられて深い深いキスをする。唇が離れるとカタクリは次に私の首へと顔を埋めた。皮膚の上を撫でる舌の感触に身体が敏感に反応し体にグッと力が入る。すると、彼の手が胸を包み込んでやんわりと揉み始めた。


「ん、カタクリ」

「気持ちいいか?」

「んっ、やだ・・・」

「やだって言いながら感じてるじゃねーか」

首筋を吸われた後、私の耳へカタクリは唇を当ててから甘噛みし舌を這わせる。


「んっ・・・」

身を縮込ませて耐える私を愉しそうに見るカタクリは執拗に耳を攻めてくる。聴力の良い私の耳は色んな音を拾ってしまう。


「もう耳、やめて」

「感じてるのにか?」

「んっ」

態とピチャッと水音をたて、カタクリは私の反応に満足げにしている。そんなカタクリにムッとしてきた私は、胸を揉んでいた手を掴んでその動作を止めさせた。


「夜に何度もしたじゃない」

「あれだけじゃ足んねえ」

「馬鹿、・・・ん」

「気持ちいいの我慢するな」

胸に顔を埋めたカタクリは口で愛撫を始めた。敏感な箇所を舌で舐めあげたり、吸ったりしてくるため身体がまた反応をしてしまう。
掴んでいた手の力が緩んだ途端に、彼は私の下半身へと手を伸ばしてきた。


「ちょっ、カタクリ」

「これだけ濡れてりゃ直ぐ入りそうだな」

彼の一言に、恥ずかしさから顔に熱が集まった。彼の愛撫に身体は正直で、既に彼を受け入れる準備が出来ている。



「んぅ・・・恥ずかしい」

「可愛いな、シェリル」




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