緑の夢(短編)
□小学生じゃない!
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若く見られる事はいい事だよとスタッフさんやマネージャーさんは言ってくれるけど、私は嫌だ。
『よ!小学生(笑)』
そう言いながら私を抱っこして子供扱いするのは最年長の黒子さん。
「小学生じゃない!!」
いつものパターン。
黒子さんの事大好きだ。
でも小学生扱いや妹扱いできっと黒子さんは私の事眼中に無い。
マネージャーさんと凄く真剣な話をしてる黒子さんについ見とれてしまう。
話終わって私の視線に気付いたのか黒子さんがまた来てくれて、軽々と私を抱っこしてソファに座る。
黒子さんと向き合って座ってる状態。
『なんか葵にこんな座り方させたら捕まりそうで怖いんだけど(笑)』
そう言いながら私の頭を撫で回す黒子さん。
そしてぎゅっとされて耳元で
『そんなに小学生じゃない!って言うなら…大人な事する?』
と囁いた黒子さんの顔を見れるはずもなく、黒子さんの首に手を回してぎゅっと顔を隠した。
小学生じゃない…けど…大人でもないです…(照)