長編さんです
□断ち切る
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【渡邉side】
志田「あ理佐ー!今日私バイトだからね!ごめんねー」
渡邉「ううんいいよ。何時に帰ってくるの?」
志田「うぅーんまぁ早めに帰ってくるよ」
渡邉「んじゃ起きて待ってる」
志田「えほんと?やったー!んじゃあ守屋をよろしくー」
平手ともんちゃんの2等問題があってから早1週間が経ちました。この1週間は特になにもなく平凡な日々を送っていて仲良くしてました。まぁ平凡にこしたことはないけどね笑。今日愛佳が久しぶりにバイトでもんちゃんと平手は部活なので私は珍しくなにも活動がない茜と帰ります。
茜は私たちと同じ家の方向だからよく帰るんだけど最近は茜の放課後活動が盛んだったから全然帰れなかったの。
守屋「あ、りさー!おまたせー」
渡邉「いいよいいよー!かえろかえろー」
今日は珍しく茜と帰れるのでなかなか聞けない愛佳とのことを聞こうと思います。由依に私とのことを聞いて冷やかしてくるくせに自分のことはあまり話そうとしない愛佳は卑怯だと思う笑。だから茜に聞けばわかるはず。
渡邉「ごめんね愛佳いなくて笑」
守屋「いやいや、理佐と帰れるのもうれしいよー笑」
本当に久しぶりだからなんだか新鮮でやっぱり私も茜好きだなって思う。あ、もちろん由依が1番だけどね。茜はなんかギャップ萌えが凄くてね。負けず嫌いなのにすぐ泣いちゃうとことか?笑。そこに愛佳も惚れたのかなって思う。
渡邉「ねね、茜。最近は愛佳とどう?」
守屋「愛佳と?なかよくしてるよー?」
くっ…こやつらここまで一緒か。愛佳も仲良くしてるーとかってうながすからなー
渡邉「愛佳って茜にどうなの?優しい?全然予想つかないんだよね」
守屋「うぅーん。たぶん理佐が思ってるより優しいよ。行動もだけど言葉とか優しいし」
渡邉「え?言葉?」
守屋「うん。私が具合悪かったら大丈夫?っていうし薬かってこようかーとか言ったりお腹さすってくれたり。」
渡邉「は?愛佳がぁ?笑」
守屋「ね。ビックリだよね笑。いっつも優しいからあぁ私ばっかり好きじゃないんだなって思うの」
渡邉「へぇー。そうなんだ。あ、そういえばこの前大喧嘩してたじゃん?なんて仲直りしたの?」
この前愛佳がいろいろやらかして茜を怒らせた挙句、愛佳まで逆ギレするという事態がおきまして…笑。愛佳のことだから数日後にケロっとした顔で仲直りしたって言ってたからそんなに心配してなかったんだけどね。
守屋「えぇー?笑あれは愛佳が悪かったじゃん?だからこてんぱんにしてやったの笑」
渡邉「えぇ?いつもは愛佳が謝って済むのに?」
守屋「うん。私は結構愛佳にしてるじゃん?吸血とかさ。とにかくいろいろ。まぁしてあげてるという意識はないけどね?それで、んじゃあ愛佳は私になにしてくれるのー?って意地悪な感じで聞いたの。」
渡邉「うん。そしたら?」
守屋「すんごい顔真っ赤にして『ずっと一緒にいるよ』って言ったのさ。なんかその姿がすんごい可愛くて可愛くてー笑もうすぐ許したよね」
渡邉「え?…やばぁ笑」
えぇー想像しただけで可愛いんですけど。愛佳顔はいいからそういうことすれば人一倍かわいいと思うんだよね。なかなかしないけど笑
守屋「ふふっ。可愛いでしょ?笑」
渡邉「うん。破壊力すごそうだね」
守屋「ゆいぽんにされたらイチコロだね理佐は」
渡邉「ははっ!愛佳みたいなこというね。あ、茜。今日はおうちまでお送り致します」
守屋「えぇ!?悪いよぉ。」
渡邉「ううん。愛佳に頼まれてるので」
守屋「えぇー?んじゃお言葉に甘えて」
渡邉「はぁい」
よぉし、送るまでに沢山聞くぞ!でも愛佳なんのバイトしてるんだろ。聞くけどいつもかわされるんだよね。私もバイトして2人でお金合算させて住んでるけど私よりもすんごい額稼いでくるし…。こんどまた絶対聞こ
【志田side】
はぁあぁぁぁ。バイトだるぅ。今日はせっかく守屋と帰れるはずだったのにぃ。でもそろそろこのバイトも辞めようと思ってるんだ。お金も十分稼いだし。このバイトは荒稼ぎできるから楽だよね笑。その日のうちに日給くれるし…。店長さん優しいし
んでそのバイトってのが
店長「まなきー!五番テーブル指名!」
まなき「はーい!ただいまー!」
えぇーっとおしぼりとライターを持って髪を整えてっと…
まなき「お待たせしましたまなきです!お、〇〇ちゃんじゃん。また来てくれたの?会えてうれしいよ」
客「まなきくーん!会いたかったよー!今日もイケメンだね」
そう、私のバイトはホスト。ビルの3階で経営されててここらじゃ有名なホストクラブ。都心だからみんなどのホストもレベル高いしお金の動きはすごい。来る客もお金持ちとかばっかだから初めのうちは給料もらうたび目が飛び出るかと思ったよ。
私ってほら顔いいじゃん?笑。スーツきてワックスで髪いじればそれなりにかっこよくなるってわけ。
でも守屋と会って付き合ってる以上このバイトは辞めようと思うんだ。やっぱり守屋もいい気分はしないと思うし。もう十分お金は稼がせていただいたんだ。最近は店に出る度そういう関係をもった女の子や女性にもう会えないことを伝えて最後の時間をめいいっぱい楽しんでもらってる。
んでこの子に最後挨拶すればなんの未練もなく辞められるってわけ。最後の奴が1番粘着質なんだよな
客「まなきくーん。聞いてー。私、彼氏にふられちゃったのぉ。」
まなき「えぇ?本当ですか?もったいないなぁ彼氏さん。こんなかわいい彼女がいるのに」
客「もうっ!まなきくんったら!笑」
えぇーこの人彼氏いたんだ。うっわ。こんな言い方変だけどなぜ好きな人がいるのに一途になれないのかがわからないんだよね。私なんて守屋に毎日愛情が募ってくのにね笑
客「まなきくんが彼氏になってくれたらいいのになぁ。だめ?」
まなき「ははっ。うれしいなぁー。でも俺みたいなダメなやつといたら君みたいな子までダメになっちゃうよ。だからだーめ。」
嘘。興味ないだーけ。好きな人に振られてひるむことなく私と付き合おうなんて甘いね。
だんだんお客さんのお酒も進んで顔が紅潮してきて酔ってることを察する。今だ今いってその場の流れだ終わらせよう。
まなき「あのね〇〇ちゃん。俺ね夢をみつけたんだ。だから君とこうして飲めるのも今日で最後なんだ。」
客「えぇー!?私まなきくん目当てでこの店きてるんだよぉ?ていうか夢ってなに?」
まなき「ごめん…それはいえないんだ。」
客「はぁ?ここまでしといてふるとかありえないんだけど。まぁいいよまなきくんのことだもん。夢絶対叶えてね?」
まなき「はいっ!ありがとうございますっ!俺絶対夢叶えますっ!」
よかったー。正直この人が1番断りづらかったんだよねー。なんてったって粘着質さんですからー笑
まなき「ありがとうございましたーっ!」
客と最後の挨拶をかわして、店から送り出す。よかったこれでこの店に未練なくやめられる。店長にも最後の挨拶をして今日の日給と少しの賄いを頂いて自動ドアに一礼する。
ふふんふーん。学校帰りにバイトに来たので駅のコインロッカーに制服を預けてる。あんまり駅前バヤバヤしてるとバレちゃうからね。んで駅のトイレでスーツに着替えて髪をワックスかけて出勤する。もうこの生活にもおさらばだぜ。
ガチャン…
志田「よしっ」
もうこのコインロッカーに100円いれることもないかー。なんだか寂しいなー笑。ま、お金もためたことだし、高校生のうちはお金にほ困らないな。よしりっちゃんが待ってる。急いで帰ろう。1人で家にかえるのは寂しいから紛らわせるためにイヤホンを耳にいれて音楽にまかせる。
志田「夏じゃないかいえー経験しよーかいえー」
まっててねーりっちゃーん♡
【守屋side】
渡邉「ねぇ!茜!愛佳そっちいってない?」
守屋「え!?来てないけど!?どうしたの?」
渡邉「やばい。愛佳が…」
かえってない。
end