長編さんです
□大好きだよ
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前話ではなんかキリのよいところが見当たらずこれ以上なにかを付け加えると支離滅裂になる気がしてしまったので変にブッチギリました。大変申し訳ありませんでした。私自身これからも作品を投稿していくにあたり日々精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします!
↓本編です
【守屋side】
ばたん…
理佐が最後に部屋のドアをしめてはや2分…。下を向いたままなんのアクションも起こさない愛佳とドアのほうをむいたままなぜか後ろをむくのが怖い私。なんでだろ。別に愛佳に怒ってるわけじゃないのに。守ってくれてありがと、痛かったよねって声をかけたいのに。私ってこんなに愛佳に対して甘え下手だったっけ…。
この沈黙に先にしびれをきらしたのは愛佳のほうだった。理佐から安静にしていろと言われたのにベットからおりて、スタスタとドアの前にいる私にむかってくる。そんな愛佳と会いたいのに体は1歩も後ろを向いてくれなくて…。
志田「…茜ごめん。こんなことになって…。怖かったよね。痛いところない?」
守屋「ま…まなか」
そんな私をみかねた愛佳は両手で私の体を自分の方に向かせて広げた両手で抱きついてきた。久しぶりってわけじゃないのに愛佳の温もりに涙がでて…出したい声も届きそうにないくらい小さくて…。
志田「ごめんね。怖かったよね。ごめん…」
守屋「ちがうっ怒ってないの、、、なのになんか…」
志田「涙がでちゃうの…でしょ?」
そうやって泣いている私をなだめる愛佳がこれまでみた中で1番なんじゃないかって位綺麗で、繊細な表情をしていた。怒ってないの。ちがうの。無事に帰ってきてくれてよかったって…会えてよかったっていいたいのに…のどが勝手にしまるの。泣いているからなのかな…。
志田「怪我がなくてよかった。」
守屋「まなか!ぐすっ…もう…どこにもいかないで…」
私が絶対言いたかった心の叫び。
嗚咽でのどがキュって閉まるのにこの言葉だけは絶対に言いたかったみたいだ。不安で不安で仕方なかった。もうこれっきり会えなくなるんじゃないかって…それで私…
志田「うん。もうどこにもいかないよ。茜のそばにいる」
守屋「絶対…ぐすっ…だよぉ?」
志田「茜がだめっていう頃までずぅーっといる。いさせて。」
守屋「なんか愛佳に怒ってるわけじゃないのに…ぐすっ…声が出なくて…」
志田「いいよ。待つから」
待つからと言ってくれた愛佳は嗚咽混じりの私の背中をトントンと手で叩きながら私の目を見て待ってくれた。
志田「おちついた?」
守屋「おちついた。…ありがと」
志田「…ごめんね」
守屋「愛佳さっきから謝ってばっかりだよ。いいよ全然」
志田「いやー迷惑をおかけしました」
やっと私が泣き止んで愛佳も本調子を取り戻してきた頃、私はなにか愛佳に仕返しをしたかった笑。
守屋「ねぇ愛佳。いまからいうこと全部聞いてくれたら許してあげる」
志田「な…なんなりとお申し付けください。」
私の頭の中には3つ思い浮かんでいた。まず1つ
守屋「ホストのバイトはもうやめてファミレスにしなさい。」
志田「はい、もちろんです。ガ○トにします」
守屋「2つ目。あの女の子が話してた『夢』ってなに?」
あの地下のレッスン場にいたとき女の子が愛佳に夢のことを聞いたらすかさずわたしのことをみたの。だからその時に私がいると言いづらいことなんだなって思ったの。
志田「いやあのぉ…」
守屋「いえないの?」
だんだん愛佳を追い詰めていくときまりが悪そうな愛佳の顔が真っ赤になっていった。これは…なにかあるなぁ笑
守屋「言わないならいいけど。許したげないから」
志田「あぁ!待って…い、いうからさ」
包帯をまいた頭をポリポリかく愛佳を今度は私が見つめる番。いや、顔赤くないすか笑
志田「守屋のパパの…は……から…学…行こうと…」
守屋「…愛佳ごめん聞こえない」
やっと出した声が雀の涙ほどの声量しかなくて本当に聞こえない。まってちゃんと聞くから
守屋「も、もう1回お願い」
志田「守屋のパパにもっと認めてもらうために…私一流企業入りたいから…大学行こうと思って」
守屋「大学?」
私たちはパパといろいろあってね。私が愛佳と付き合い始めてからお父さんが「お付き合いしている人がいるのか」って聞いてきて愛佳のことを紹介したの。そしてお父さんも愛佳の人柄に惚れ込んで無事お付き合いをみとめてもらったんだけど。お父さん的にはまだ愛佳に信頼を寄せていない部分もあってね。硬いのよパパ笑。
志田「勉強して大学いって資格とって…守屋のパパの会社に就職して働こうかな…って」
んじゃホストで働いたのも私のためってこと…?え、なんかうれしい。赤くした顔を大きな手で覆いだんだん声が小さくなる愛佳が愛おしくてぎゅっと抱きしめ返した。
守屋「そうだったんだ。恥ずかしかったんだね?笑」
志田「当たり前でしょ。お、重いとか思われたらやだし」
守屋「思わないよ!愛佳だったら」
志田「あらうれしい。」
守屋「んー!愛佳大好きだよぉ」
愛佳が密かにこんなことを思っていたなんて。ますます好きになってしまいそうだよ。パパと友好な関係を築こうとする愛佳の努力を賞賛したい。
志田「勉強は嫌いだけどできないわけじゃないし…がんばる」
守屋「私と同じ大学?」
志田「うん…そのほうが一緒の時間増えるし」
守屋「そうだね一緒にいこうね」
愛佳は勉強嫌いだけどやりこめば私より頭いいだろうし、なにより頭がよくきれる人だ。ヴァンパイアはそういう面でも私たちより勝っているみたいで勉強しない愛佳は普通に授業を聞いただけで70点80点は取れる人。それは理佐もてちも同様にね。いいねー羨ましい
守屋「そして最後の1つ。これが1番簡単だよ…」
【平手side】
茜とぴっぴをおいて3時間…。もう外暗いんですけど。仲直りしたかなぁ。ぴっぴが茜泣かせてないかなぁ。いや、逆にぴっぴが泣くとか…?もう帰っても大丈夫なのかな。そう思うものの行くあてのない私たちは茜の家に向かうしかなくて
小林「沢山買ったね」
渡邉「今日は茜ん家でパーティだからね。」
鈴本「愛佳…茜と仲直りできたかな」
渡邉「大丈夫。愛佳と茜なら仲直り出来てるよ。帰ろう。たぶんもう仲直りしてるころだよ」
平手「んじゃ今度は私でとんでみる?」
小林「うん」
鈴本「うん!」
♢ ♢ ♢
平手「しっつれいしまーす…」
茜のお母さんにまた入れてもらって2階へと上がる。部屋の前まできたもののまだ会話してるんじゃないかって思って誰も茜の部屋を開けたがらない。
平手「まだ話してんのかな…」
鈴本「だったら私たちもう少し下にいたほうがよかったよね」
小林「でも話してる割には静かじゃない?」
渡邉「…なにしてんだろうね」
もうドア1枚開けるだけで茜とぴっぴに会えるのにやはり2人に気を使ってしまっている。ドアのむこうで何をしていてなにを話しているのか…。だけどさっきも言った通り話しているわりには静かすぎる
志田「はいっていいよー笑」
鈴本「あ、今愛佳の声した」
小林「私にも聞こえた」
渡邉「てち開けてみて」
理佐に名前を呼ばれてギギィーとドアをゆっくりあける。さっきのはいっていいよのぴっぴの声がやけに小さかったのは気のせいだろうか。
平手「…だれ?」
そこにはベットに座って茜を後ろから抱きしめている見知らぬ人と抱きつかれて目を閉じている茜がいた。
小林「これさっきの…」
志田「まなきだよー笑」
渡邉「…なんでその格好なの?」
これがまなき?いやぴっぴ?。
…かっかっこよくないですか普通に。今日ホストクラブであった男性よりもイケメンじゃない?…そりゃ店1番とれるわけだ
志田「茜がこの格好した1日デートするか今着替えて1日過ごすかどっちがいい?って言われたら今ってこたえるでしょーが笑」
平手「それは言えてるかも。まぁぴっぴが悪いもんねー笑」
小林「でも愛佳かっこいい」
渡邉「うん。普通にかっこいい」
鈴本「愛佳かっこいいけどなんか本当のホストみたい」
志田「もんちゃんそれはちょっとやだ笑。あ、みんな茜寝てるから静かにね」
そういって人差し指を口にあててにこっと笑うぴっぴはどこかいたずらっぽい表情で少し惚れてしまいそうになる。少しね少し。
渡邉「その着てるスーツどこでかったの?」
志田「え、メ○カリ」
鈴本「愛佳らしいね笑」
渡邉「愛佳茜起きるまで動かないつもり?」
志田「んーそうかなぁ。おこしちゃ悪いし。ここ意外と居心地いいんだよ。だし茜のこと…」
『大好きだからね。』
end