欅坂
□モニタリング
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【りさぽんの場合】
小林「あ、友達から電話だ…。少し抜けるね、ごめん。すぐくるから滑ってて」
りさお「ん、わかった。ゆっくり話しておいで」
私たち2人は今屋外スケート場に来ています。今日1日デートして夜はご飯を食べてからイルミネーションをみてそのまま内接されているスケート場でスケートです。そして今スケートの真っ只中。まだ高校生だけどたまにはこういう大人なデートもいいよねって前から話してたから今日は私も気合いを入れてオシャレしてみたの。
そして、
今日はりさにドッキリをしかけたいと思います。
んでドッキリの内容は
「知らない美女から話しかけられて一緒に滑らないか?と誘われたらどうする?」です。
あかねんがいうにりさは大丈夫でしょーって。
いや、りさは優しいから断りきれなくて、話に乗せられる気がする…。
みんなに優しいっていうのは長所だけど、私にとっては短所。ただでさえ、あの甘い顔。モデルかってぐらいのスタイル。そして、優しい。
モテるしかないじゃん。
りさから告白してくれたときは本当に嬉しかった。由依が好きだよって。
夢にも思わないよ。学年で1位2位を争うモテ男と私なんて。たぶんりさが私のこと好きになってくれる前から私はりさのこと好きだったはず。だから告白されたときは心臓でるかと思ったし、正直困惑。えぇー!?って。
まぁ、別にイケメンだから惚れたんじゃなくって、好きだなって思ったのがりさでイケメンだっただけ。
そんな弁解も意味無く、りさファンの女子からのあたりは強い…。もはや、痛いだよ(笑)。
小林「おぜ、どう?」
尾関「まだ、美女むかわせてない、すわって」
ここはスケート場にある、唯一見つけた死角。りさの位置からは到底見えないところ。そこにおぜがいて、ビデオで近くを撮影中。その美女はおぜの中学の同級生らしくてすんごい可愛いらしい。
尾関「ゆいぽん、行くよ、ほらみて(笑)」
小林「う、うん。」
すいーすぃーと軽々と滑りりさの辺りをうろうろする美女。りさはスケート場のゲートの壁によりかかって一向に滑るそぶりはない。待ってくれてるのかな。
尾関「ゆいぽんのこと待ってるんだね(笑)…どこまでもカッコイイねゆいぽんの彼氏」
おぜは私の心を読み取ったのか、私の心を射る返答。
美女「そこのお兄さん。私と一緒に滑りませんか〜?」
りさお「……………?」
顔だけ声の主のほうにむけて、顔をしかめてる。「俺の事じゃないか」って自己解決してまたしたをむくりさ。
美女「ちょっと!お兄さんだよ!滑りません?」
りさお「…あ、いや、俺もうでるんで」
尾関「でるって笑。りさくん面白くない?」
小林「断らないんだねりさ」
やっぱり断るんじゃないんだなぁ…。
きっぱり断って欲しかったかな…って。
美女「あ、じゃあ1周でいいので、1周!」
りさお「…彼女待ってるので勘違いされたくなくて…、ごめんなさい」
美女「そこをなんとかっ!」
うぅわー、めっちゃボディタッチするじゃん。…なんか心が…。
片腕を掴んで駄々をこねる美女。
りさお「あの、ほんとにやめて。俺、やっと好きな人と付き合えたんで馬鹿なことで傷つけたくないんです…んじゃ」
尾関「断ったー!」
小林「よ、よかったかも」
なんだか、一緒に滑るって思ってたことが恥ずかしい。…私って意外とりさのこと信用してなかったんだなぁ。
…今日私からキスしてみよっかな。
りさよろこぶかな
この後、りさのほっぺにキスをかますゆいぽんでした。
end