乃木坂

□ばかの裏
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【秋元side】






秋元「飛鳥ー」


齋藤「……」


秋元「飛鳥。」


齋藤「うっさい」


秋元「飛鳥ごめ…「話しかけないで」





…飛鳥すんごい怒ってる。まぁ私も実際後悔してるもん。



ライブでね。ファンの人にメンバーにキスするような雰囲気を作られた時はどうしようかと思ったよ私だって。案の定顔近づけただけで歓声よ。まぁーほっぺたにちゅってしただけでボルテージは最高潮。ライブも盛り上がったのだけれども、ライブ終わって玲香から言われた一言は「お疲れ様早く飛鳥のとこいってあげて」だよ?…今の状況がこれ。



だってファンの人に求められたらやらざるをえなかったの。素直に断るなんてファンサが売りの私にとってそれは…ね。でもほんとにごめんなさい飛鳥。



秋元「…あすかぁ」

齋藤「……」


今だって目をあわせてくれない。本みてるし、顔はイライラしてる。私なんてお構い無し…。


秋元「もうしないからさぁ飛鳥」


齋藤「なに。ほっぺたなら許してもらえるかなとでも思ったんでしょ」


秋元「飛鳥…」


齋藤「図星ですか。…もういいですよ」


ソファーから立ち上がってバタンとドアを閉めて出ていった飛鳥。もうどしおう。やばい泣きそうかも。ライブって終わったらずうっーと思い出なのに。なんか今日は前が見えないや…。




【齋藤side】



あぁーなんかすっごいムカムカする。いや、自分でもここまでイライラするもんかねって思うよ。ガキだなって。真夏に年の差を感じたことはなかったし年下扱いをうけたことはないけどここまで子供っぽいとは。




ライブを盛り上げるためのサービスだってことぐらいわかってるよ。でもなんかこう胸が…とにかくムカムカするの。うまくいえないけどさ。



うわーなんでこういうときに誰かくるのかな。今は一人になりたいよ。


桜井「おっ飛鳥じゃん!ライブお疲れ様」


齋藤「うん。玲香もお疲れ様」


桜井「…やっぱり怒ってるのね真夏のこと」


齋藤「…別に気にしてない」


桜井「いや、顔に出てるから(笑)」


齋藤「んじゃ若月があんなことしても平然としていられるの?」


玲香のその私の気持ちがわかるくせに大人を装う態度にカチンときた。玲香だって若月という相手がいて、たぶんこういう経験だってあるくせに。露骨にイライラしてる私をなだめるなんて。


桜井「…平然としては無理だよ」


齋藤「だったら私の気持ちわかるでしょ。そんな子供あやすみたいなこと言わないでよ」



一瞬玲香は驚いた顔をした。まぁこんなに怒ってるとは思わないだろうね。そしたら玲香はすこしムズカシイ顔をして口を開いた。




桜井「んー。飛鳥にこんなこといってわかるかわからないんだけどね。若は…本当に優しい人なの。私にもったいないくらい。私だって若に嫉妬するよ?ただでさえ、若様ーなんて言われてキャーキャーされてムシャクシャするのにさ。若に怒らないわけないでしょ?でもね。」


齋藤「…うん。」



玲香は疲れてるのに怒る私に自分の気持ちを伝えてくれた。なんでこんなことしてくれるのかはわからない。キャプテンだから?いやそんな感じじゃない。今はなんかすごい先輩と話してる感じ。



桜井「でもね。私を嫉妬させる分、もっと私を愛してくれるよ。なんか嫉妬する暇がなくなるくらい(笑)。たぶんわかってるんだろうね若も。私の性格をわかってるのかもしれないね。若はわざと嫉妬させるとかはしないしないけどさなんか伝わってくるんだよね愛が。」



齋藤「…ふーん」


桜井「ごめんね。ライブ終わりにこんな意味のわからない話して。」


えへへと笑う彼女は本当にできた人間だと思う。若月が惚れるのもむりはない。こういう一面をもちながらキャプテンという責務をはたすなんてかっこいいなぁおい。


齋藤「私こそごめんなさい。でもなんか若月と玲香みたいな関係になりたいな。でもお熱いのねお二人さんは」


桜井「えぇ!?いやいやいやそんなことないよ。若がいい人ってだけ。でもさ飛鳥はいいの?謝る真夏に冷たーい言葉でもいったんじゃないの?真夏こういうのきにするタイプだと私思ってたんだけど。」


齋藤「まだ自分のなんか胸にある…ムカムカ?を消化できてない…。またひどいこといっちゃうだけだから。」


桜井「ぶつけたらいいじゃん真夏に。だって嫉妬するのは普通よ。真夏もそれはわかってると思う。いっそのこと飛鳥の思ってること全部ぶつけたらいいんじゃない?わからない真夏じゃないと思うよ」


齋藤「………!」


わかったの?よしがんばれと頭をポンポンして若月のいる部屋に戻る玲香。やばい、いい人すぎる。これが乃木坂のキャプテンか。一生ついていくよ



いかなきゃ。真夏のとこ。また困らせるかもだけどぶつけなきゃ今。










【秋元side】




グスッ…ウッ…グスッ


涙が…止まらないよ。飛鳥もう私のもとに帰ってこないのかな。謝っても謝ってもゆるしてくれないのかも知んない。やだやだ。飛鳥好きだよ。お別れなんて…やだよぉ



ガチャ…



齋藤「真夏っ…」


秋元「…あす…か?」




飛鳥だ。飛鳥が帰ってきた。なんかいいたそうにモゴモゴしてる。あぁ、私やっぱりやらかしたのかもしれない。立って言わなきゃ。謝んなきゃ私の気持ち。


秋元「飛鳥!ごめんもうほんとにしないから」


齋藤「……!」



飛鳥は何かいいたそうにズンズン近づいてくる。なんかその雰囲気に圧倒され壁においやられる私。なんか飛鳥の目が余裕なさそうで…なんか苦しそう。




秋元「飛鳥…?」


齋藤「…ん」

ちゅっと短くついばむようなキス。じっと私の顔をみて私を堪能するような顔。でもどこか自信がない。


ちゅっちゅっと続くキス。うまく息ができなくて肩で呼吸する。飛鳥…なんか前したときよりキスうまくなってる。


秋元「ん…んんっ…飛鳥。く…くるしいよ」


齋藤「うるさい…」


やっぱりまだ怒ってるのかな。でもなんか飛鳥のキスなんか久しぶりだな。ていうかどこか私を愛でているような雰囲気を感じる。


齋藤「…さっきは言い過ぎた。ごめんなさい。もうおこってないよ…。けどさやっぱり嫉妬しちゃうし胸がモヤモヤしちゃうよ…。なんか自分が抑えられなくなっちゃうんだ。」



まっすぐ私の目だけをみて気持ちを伝えようとする飛鳥。なんか…もっとキスしてたくなるような感覚に陥る。


齋藤「…好きだよ真夏。ファンサとかでもあんまりしてほしくはないけどお仕事ならまぁいいよ。…まぁあんまり心配させんなってことばーか」


秋元「飛鳥。私も好き」


なんか今日は沸騰した鍋のお湯が吹き出すように彼女の気持ちが溢れる。あんなに言わなかった好きの一言もいってくれた。なんだろすごいうれしい。飛鳥がこんなにしてくれるなんて。




齋藤「だから今日は…抑えないでぶつけようと思う」


秋元「…ん!?…ふぁ…んっ」






ちゅーっと今度は大人がするやつ。飛鳥ってそういう欲ないのかと思ってたら人並みにあるんだね。なんか…可愛いかも。てかまってほんとにどこでそんなの覚えてきたの。なんか、き…気持ちいい。なんかふあふあしてきた。



齋藤「真夏…かわいすぎ」



飛鳥はスイッチが入ったのか目で私を捕らえながら私を犯していく。さっきの怒りはどこへいったのだろう。もはやニヤニヤしてるようにも感じる。


秋元「あすか…もぅっ」


私が無理やり口をはなそうとすると肩を抑えていい感じの間合いをとって近づきまたキスしてくる。



齋藤「まだ…だめ」


秋元「んっ…んぁ。…あすかぁ…」


なんか頭がぼーっとして飛鳥のことしか考えられなくなっちゃうよ。なんかこんなのはじめて。や、やばい。飛鳥が好きすぎる。


齋藤「んー?」


秋元「なんか…私変なの…頭がボーッとして」


齋藤「…素直だ…ね。やばいなんかとまらないかも」

秋元「んふぇ!…んーん!」



飛鳥はキスをもっと激しくした。ただでさえさっきのでも気持ちよかったのにもっとなんて…。




白石「ん''ん。うん」



あ…。ここ楽屋だった。まいやんごめん。てかみんなごめん。
飛鳥は寂しそうに口をはなし、私の息が整うまで待ってくれている。優しいな。やっぱり飛鳥が好きだな



齋藤「…いいとこだったのに」



メンバーみんなニヤニヤしてこっちみて正直恥ずかしくて死ぬかとおもった。










桜井「…すごいね飛鳥」


若月「すごいねてか真夏もすごいな」


桜井「真夏はすごいやつとつきあったのかもしんないね」


若月「うちらもあんぐらいしてみる?」





桜井に聞いたあと真剣に検討する若月でした。






end


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