乃木坂
□聖母拗ねる
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だんだん寒くなってきましたね。私は東北に住んでいるのでインフルの次に雪が怖いです((((;゜Д゜)))。
インフルエンサーじゃないですよ?笑
【橋本side】
橋本「まいまーい」
深川「………(プイッ)」
橋本「…あのー」
今日は収録終わりに一緒に家帰ってゆっくりしようねっていってたのに。収録が終わってからご機嫌斜めな彼女。まいまいは耳が遠いみたいで聞こえていない可能性もあるけど何十回も問いかけて目線を合わせようとしても顔を左右にふるだけ。いわゆる、シカトってやつですねはい。
橋本「…深川さーん」
深川「……」
今度は抱き締めているぬいぐるみに頭をうずめた。このやろ、今日はとことんシカトするきだな。ぎゅって抱き締めて下をむく。まるで顔を見られるのが嫌かのように。
橋本「麻衣…!」
深川「!……」
麻衣は普段まいまいとかあだ名で呼ばれることのほうが多いから麻衣って呼ばれるとすこし恥ずかしいみたい。まぁ二人のときは私が麻衣って呼ぶんだけどね。
橋本「私が何かしたなら教えて欲しいんだけど…。麻衣?」
深川「…ななみんは悪くないもん」
橋本「…へ?」
深川「ななみんは悪くない。」
急にうずめていた顔をあげ、目が合う。怒っているより、不満気…?でも私は悪いことしたわけではないという彼女。んー。
橋本「んじゃ何かあったの?私どよかったら話に乗るからさ。」
深川「ななみんじゃだめ」
は?彼女のわたしに話せないことってなによ。特に記念日が近くてサプライズがありそうな感じでもないしなぁ。
そう悩んでいる私をみてまいまいはぬいぐるみを床におき、両手を広げ私を抱き締めた。突然の温もりに息を飲む。
深川「…な…み……わ…し………め…んだもん」
ボソボソ話して私の耳に届かない。聞きたい聞きたい。今絶対大事なこといった。
橋本「ごめんまいまい。聞こえなかった。」
深川「…だから」
橋本「うん…」
深川「ななみんは私のお嫁さんだもん。」
橋本「へ?」
お嫁さん?私の?
急になんの話だ。そりゃ付き合ってるからそりゃそうなるけど。
橋本「ん?なんでそうなったの?」
深川「飛鳥が言ってた今日」
あー!言ってた言ってた。あれのことかーい(笑)そのことかーい(笑)VTRのね。飛鳥のねななみは俺の嫁宣言ね。
橋本「あーはいはい。あれね。飛鳥のね」
深川「あーはいはいじゃないよもう!飛鳥に言われてななみんニコニコしてるしさ…」
橋本「…麻衣もしかして嫉妬?」
「嫉妬してくれたの?」
【深川side】
「もしかして嫉妬?」
今日の収録は散々だった。飛鳥がななみは俺の嫁というのまではよかった。それをきいて素でニコニコするななみんとそれを笑いにとるメンバー。その空気がもう息苦しかった。
私のほうが年上なのにこんな子供みたいなこといって。ほんとにななみんは大人だと思う。私はこんなにも黒い感情が巻き起こるのに…。
だから今日はニコニコしていたバツにずっと気づくまでシカトしてやろうと思っていたのに、心配そうな顔でこちらを伺う彼女がかわいくて。でも私の感情は押さえられなくて…。
深川「…ごめんね。こんなことで。でも私…」
橋本「ううん。むしろうれしい。麻衣に嫉妬してもらえるなんて私はすっごくうれしいよ」
深川「でも飛鳥の発言にニコニコしてるななみんはやだ」
橋本「うふふ。はいはい。次からしないし、私には麻衣だけだから」
すぐそうやって。そういうところも好きな私は彼女に溺れている。
深川「すぐそうやって…さ!」
橋本「なぁに」
深川「なんでもない」
橋本「ごきげんはどうしたらなおりますかねー」
深川「…知らないもん」
私も私でななみんを弄ぶのもたまにはいいかもね。