乃木坂
□女々しくてごめんなさい
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〖星野side〗
西野「え?悩み事?」
星野「うん…」
今日は月に1回の七瀬ちゃんと2人だけの女子会。いつものカフェでかずやくんのことだったりみさくんの話だったり…。勉強だったり隣のクラスの誰かの話をしたりして時間を有意義なものにしていまーす。
みなみとみさくんは高校ではじめて会いました。高校1年生の時に一緒のクラスで私は結構前から気になっていたんだけどみさくんはそれに全然気づかずに自分だけ片思いしてるもんだと思ってたみたい。
いろんな人に告白されても気持ちは嬉しいけど全然心に響かない。なんかこう初々しいようなピュアな愛がないっていうかさ…。うん。
でもなんかみさくんはなんか違くって。あーみえても彼女1回も作ったことはないし今でも私一筋って感じの典型的な一途なタイプ。そういうギャップに惚れちゃったのかなーなんて。(笑)
みなみは会った時から気になってたって言ったけどみさくんのアプローチは凄かった笑。なんか控えめなんだけど凄いみたいな。伝わってるかなこれ(笑)
こういうときみなみって結構みさくんのこと大好きだなぁって思うの。まわりからみるとみさくんが一方的にみなみのこと大好きみたいに見えるみたいなんだけどみなみもみさくんだいすきなの。みさくんがおもってるよりみさくんのことが好きー。
西野「なぁに悩み事って」
星野「それがね…最近みさくんがね」
゙一緒に帰ってくれないの‴
西野「…うん。…えぇ?!」
星野「やっぱりおかしいよね。みさくん一緒に帰ってくれないの」
西野「あのみさおくんが!?ほんまかそれ。だってみさおくんはみなみちゃんと帰るのが大好きやん。いつもニコニコやったやろ?」
星野「うん。なんかねこの前大きな大会あったでしょ?」
西野「うん。かずやもがんばっとった」
星野「その時にみさくんから『これからは練習とかも激しくなるからみなみ先帰ってて』って言われてたの。」
西野「うん。まぁわからなくもないなぁ。みさくんなら言いかねない」
星野「うん。みなみもね練習に集中したいのかなーとか思ってたの。寂しかったけど」
西野「うん、寂しいなそれ。何週間帰ってないの?」
星野「…今日も含めて3週間。」
西野「えぇ!?3週間!?…みさおくんいきとる?それ」
星野「朝一緒に行く時は普通なんだよ!?いつものみさくんで学校でも話すしお昼だって普通でしょー?」
西野「うん。帰りだけってこと?」
星野「うん。あでもちょっと前に1回だけ帰ったなぁ。あのほら…部活がなくて下校が早かった時。」
西野「あーあの時な。でもそれだって結構前やで?でもなぁ。みさおくんに限ってなんで帰りに一緒に帰らないんやろ。変だよそれ」
星野「…だよねー。みなみ飽きられちゃったのかなぁ…」
西野「いやそれはない。みさおくんに限ってそれは無い。」
七瀬ちゃんはキッパリそういうけど、みさくんだってモテるんだよ?バスケも出来るし愛嬌あるし勉強もそこそこできるし…。いいところをあげたらキリがないくらいだ。帰る度に言われてた好きだよって言葉も全然聞いてないしなぁ。
西野「よし…かずや呼ぼ」
星野「えぇ!?かずやくんかわいそうじゃない?大丈夫なの?」
西野「だってみさおくんのことはかずやに聞いた方が早いもん。」
♢ ♢ ♢
高山「はぁはぁ…なになーちゃん」
かずやくんの家の近くの公園。かずやくんはスウェットを着て息を切らして来てくれた。七瀬ちゃんのことなら本当に早い。いいなぁうらやましい。
西野「かずやごめんな。あんなぁみさおくんの事なんやけど…」
高山「え?みさお?んでどうしたの?」
みなみは七瀬ちゃんとかずやくんの会話をただ聞いてかずやくんの反応を見ている。だってこんな仲のいい会話最近してないもん。朝とかにはするけどさ帰りの方が一緒にいる時間長かったしさ。…寂しいんだもん。
高山「…あーはいはい。なるほどね」
西野「なんやなんか知ってるん?」
高山「知ってるも何も。まぁ…みなみちゃんがみさおに聞くべきだと思うよ」
みなみちゃん…。この前までかずやくんはみなみのこと星野さんだったんだけどみなみがみなみって呼んで!っていったら必死に直してくれた模様。やっぱり優しいなぁ。
西野「なんやにごらせるんか」
星野「やっぱり飽きちゃったのかなぁみなみのこと…」
高山「あぁそれは違うから。大丈夫だよ。みなみちゃんのこと飽きるようなみさおじゃないから。そこだけは信じてやって」
西野「かずやもこういってるし…みなみちゃん…どうする?」
星野「私はみさくんがなんでそんなことするのか知りたい。そしてまた…一緒に帰りたい」
高山「んじゃぁ…」
to be continued