乃木坂リク
□天気の子
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【齋藤side】
今日はれなとお出かけ。怜奈から誘われてたんだけど私の予定がつかなくて。マネジャー!スケジュールどうにかして!笑笑
山崎「飛鳥!準備できたー?そろそろいくよー」
齋藤「はーい」
今日のれなおしゃれしててかわいい。最近は部屋着のれなしかみてなかったから新鮮だしギャップ萌えがすごい。大人びたのもいいけどかわいいのもまたよい。
今日は水族館にいってご飯をたべてお昼すぎから始まるお祭りにいきます。
お互い気合いをいれてデートするので私はどきどきしっぱなし。服をどれにしようか悩んでるれなをみてぎゅってしたくなったのもつかの間、気を聞かせて洗濯を早めに進めようとするれなの嫁っぷりに心打たれる。
山崎「かぎもったー?」
齋藤「もったもった」
山崎「んじゃいくぞー!」
・ ・ ・
齋藤「なんでこーなるかな」
水族館、お昼まではよかったんだ。なんで一番楽しみにしていたお祭りで雨が降るんだよ。しかもどしゃ降りじゃねーか。
初めてれなが子供のような顔でここにいきたいと指差したのがこのお祭りだった。それなのにこの雨で延期だなんてバカげている。
山崎「…どうする?飛鳥」
さっきまで晴れていたれなの顔まで雨模様。きたいきたいってずっといってたもんな。あーもどうしたらいいんだろ。悔しい
齋藤「どうするってもうお祭りだめなんだからかえるしかないでしょ」
山崎「…私だってお祭り行きたかったよ!」
私もお祭り行きたかった。となりでれなと花火みたかった。なにより笑ってる怜奈がみたかった。それは怜奈も一緒なわけで…。なげやりな答えしかだせない自分に嫌気がさす。
山崎「…わたしだって…いきだかったもん」
齋藤「…怜奈泣かないでよ」
ついに怜奈はなきだしてしまった。ただでさえ、テンションがさがっているのにわたしの冷たい残酷な一言が心にささってしまったのだろう。
齋藤「ご、ごめん怜奈。私もいきたかった。怜奈と花火みたかった。だから…」
山崎「…飛鳥も行きたかったんでしょ?悔しかったんでしょ?だからいいよ」
しかたないよねって笑いかける彼女はほんとに美しい。うっとりしてしまうほどに。
山崎「んじゃかえる?」
齋藤「ううん。私、お祭りはだめだったけどほかのとこいきたいな」
齋藤「だってこんなにかわいい格好してくれた怜奈を家じゃないところでも堪能したい。…いつも通りでいい?」
山崎「うふふバカ…。いいよ飛鳥についていく」
齋藤「任せといて」
お天道様め。よくも怜奈をここまで泣かせたなー!
大丈夫、今から晴れるよ。
end