小説

□こなごな
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【影山視点】





今日は、今度発売されるアルバムのPRのために、ある番組のロケに参加させていただくことになっている。
メンバーでは、他にも、このちゃんと美玖も一緒。
それで、今は3人で準備と直前打ち合わせのためにテレビ局に向かっているところ。




松田「今日のロケ、めっちゃ楽しみやわぁ!もっと食レポの勉強やらななぁ、って思っててん!企画で練習さしてくれるなんてありがたすぎる!」



金村「食レポかぁ・・・。できるかなぁ・・・。私はどっちかっていうと、ただ純粋にご飯を楽しみたいかも・・・(笑)」



松田「まぁ、少しくらいは美味しいご飯を楽しみたい、っていうのもある(笑)そのために朝ごはん抜いてきたし!」



金村「えぇ!それたぶんロケまでにお腹空いちゃうよ〜」




番組のコンセプトが、ゲストのやりたいことにMCがお供する感じらしい。
今日のロケでは、このちゃんリクエストの食レポ体験と、わたしリクエストのスポーツをすることになっている。




金村「そういえば、かげさん。かげさんリクエストのやつって、どんなスポーツなんですか?名前を見る限りだと、サッカーをするんだろな、とは思うんですけど・・・」



影山「美玖は聞いたことないかぁ。このスポーツ、たぶんここ数年で有名になってきたやつだからなぁ。このちゃんは?」



松田「私も知らないです」



影山「これはね、ノルウェーで生まれたスポーツで、BUMPERっていうバブルボールを身に付けて、お互いに押し合いながらサッカーをするスポーツだよ」



金村「へぇ、だからバブルサッカーっていうんですね。このボールつけてたら、ぶつかったり転んだりしてもそんなに痛くなさそうですね」



影山「たぶんね〜」




最初はサッカーかフットサルって書こうとしたけど、そういえばこのちゃんは球技が苦手だったような・・・
というのを思い出して、でもサッカーはしたい・・・、という気持ちで揺れ動いた結果、落ち着いたのがバブルサッカーだったよ(笑)


にしても、このちゃんのやりたいことが食レポ体験って、ほんとに勉強熱心だよなぁ・・・。
この間の「兼ね合い」ってワードチョイス抜群だったと思うんだけど・・・。
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