リボーン
□-10ツナと守護者達-2
7ページ/7ページ
ツナ「ふぎゃっ・・・いたい・・・うっ・・・ひっく・・・」
雲雀「君、バカなの?」
何度教えてもボールをしっかりと見て避けきれない・・・寧ろ追って自ら当たりに行くツナに雲雀はバカだなと思っていた。雲雀がツナにしていたのは、サッカーボールを力加減しつつツナに対して蹴って避けさせていただけ。
雲雀「ほら、授業が始まるまでやるよ」
ツナ「うぅ〜・・・もうやっ」
雲雀「へぇ〜。でも、言ったよね、泣いても止めないって」
まだやると言われたツナは、最初は楽しかったけれど何度もボールに当たって痛いだけのこの遊びが嫌になっていたため、頭を左右に振ってやりたくないと伝える。だが、そんなことは関係がない、雲雀はそのまま遊びを再開始した。
ツナ「ヒバさん、やっ・・・」
雲雀「は?君の意思は関係ないよ」
しかし、泣き止まないツナでは、前からの障害物を目で見て避ける訓練など出来るわけもない。仕方がないので、ヒバードにツナの相手をさせ、その間に自分は機嫌を直させるためのお菓子でも取りに行くかと屋上を出て応接室へ行こうとした。
ツナ「ヒバさぁぁぁん・・・おいてかないで・・・」
雲雀「どうしたのさ、小動物」
ボールを自分に当てる雲雀は嫌だったが、雲雀において行かれて一人になるのが嫌だったツナは後ろ姿を見せて立ち去ろうとする雲雀の脚にしがみついた。小さな子どもはヒバードやウサギ、モルモットの様な可愛さがある。「おいて行かないで」と泣いて懇願されるのも悪くない。
ツナ「ヒバさんと一緒に居る」
昨日の夜いきなり知らない場所に居て、母奈々とも何時間も会えていない。今は雲雀が傍に居てくれるからまだ良かったが、一人にされると並中という知らない場所に一人で居ることになってしまうため怖かった。
・・・continue