リボーン

□君は僕のもの
6ページ/6ページ

骸「どれだけ気持ちを伝えても、相手が違うのですから無駄ですよ沢田綱吉」

10年後の記憶なる物を受け取った時、ボンゴレアジトにある10年後の自分の自室に、綱吉と2人で撮ったのであろう写真を机の上に飾っていた。基本的に誰かと写真を撮ることなどなく、それを飾る趣味もない。水牢に居ることもあるのだろうが、ほとんど物がないその部屋でそれだけが異質に思えた。

相手が沢田綱吉というのが気になったが、浄化の炎で倒されてから彼に抱いている興味や、彼のことを想って敵と戦ったりしていた10年後の自分を考えると否定することも気が引けた。

百蘭を倒した後、10年後の自分はボンゴレアジトで療養していたが、その時にも彼との写真を大切そうに見つめ触れていただけでなく、抱いて眠ってもいた。

嵐の守護者の姉が彼の普段使っていたという香水を持ってきて「もうすぐ帰ってくるらしいわよ、それまでこれで我慢しなさい」と言われていた。10年後の自分がそれに対して「ありがたく受け取りますが、勝手に人の恋人の部屋に入らないでくれますか」と少し怒って言っていた。

ここまでくれば、未来の自分と彼の関係は分かったも同じ。

今、彼が追っているのは偽物。

僕こそが彼が結ばれる本当の相手。

骸「さて、どうやって彼を僕の物にしましょうか」









綱吉「わっ・・・」

雲雀「ちょっと何してるの、触れることを許した覚えは無いんだけど」

何も無いところで転けて前に倒れ、雲雀に抱きつくという形になった綱吉に雲雀が不満を漏らす。

綱吉「すみません・・・何かゾクッとして・・・これから何かあるみたいな・・・」

雲雀「超直感ってやつ? まぁ当たってるんじゃない、これから咬み殺されるし、今日は特に気分が悪いからね」


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ