リボーン
□小動物
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雲雀「やぁ、遅かったね小動物」
綱吉「なな、なんで雲雀さんが俺の部屋にー!」
雲雀「待てって言っても止まらないから、家まで追いかけてきただけだよ」
だから何故そこまで追いかけるのかと言いたくなるが、すぐに噛み殺してこない様子から、刺激しなければ大丈夫だと言うのを止めた。
綱吉「とりあえず、お茶を持ってきますね」
雲雀「ねぇ、なんで嫌な顔したの?」
綱吉「へ?」
雲雀を見て恐怖の顔をしている覚えならばありすぎていつのことだか分からない。しかし、それを素直に言えばかみ殺されそうで怖い。
雲雀「小動物って呼ぶと、いつもは嬉しそうな顔をするくせに、今日はもう一人の小動物と一緒の時は嫌そうな顔をしてた」
綱吉「・・・そう、なんですか。自分だと気付いて無くて・・・」
雲雀「君は、僕に小動物って呼ばれるのが嫌?」
綱吉「・・・う〜ん、嫌では無いかもしれないです」
そう、雲雀さんに小動物と呼ばれること自体は嫌では無いのだ。フルネームで呼んでもらえるのも雲雀さんに名前が覚えてもらえているということだから嬉しいけれど、他の人たちと違う自分だけの呼ばれ方・・・だった、小動物呼びは寧ろ好きだった。
雲雀「ふ〜ん。ま、嫌って言っても変えないけど」
綱吉「あはは・・・。そう言えば、雲雀さんエンマ君の事も小動物って呼びますよね」
雲雀「まぁ、小さいけど強いし、君に似ているし面白いからね」
気に入っていると楽しそうに言う雲雀に寂しさを感じた。
雲雀「あぁ、それで小動物だけだと気づけなかったフリをしたのか」
綱吉「ふりって・・・だって、本当にどっちか分からないじゃないですか」
雲雀「でも、反応をしたのは君の方だけだったよ」
そりゃあそうだ、雲雀さんからの小動物呼びはエンマ君より長いし、特別で嬉しかったんだから。
綱吉「それは・・・雲雀さんがそう呼んでたから・・・」
雲雀「今度は小動物1,小動物2で呼べば止まるかな」
うわぁ・・・今度は番号を付けるのか。小動物呼びも2人のままか・・・。