リボーン

□君は僕のもの
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最初はすぐに噛み殺す怖い先輩だった雲雀、しかしリング争奪戦の際にその強さと並盛への愛が皆を助ける姿に綱吉は素直にカッコいいと憧れを抱いた。

憧れを抱くと、今までのことも思い出して黒曜ヘルシーランドでの戦い、骸と戦った時に彼が憑依をすぐに違う者へと変える程にボロボロな身体にも関わらず、意識を失うまで諦めることなく戦い続ける強さを見せてくれたことも胸を熱くさせるほどの想いへと変わってくる。

あの時、自分より強い人だから、倒れた時には自分しかいないと窮地に立たされたが、その結果が皆を守るために得られた力へ繋がっている。

未来へ飛ばされた時も、自分をボンゴレの試練へ導きボンゴレリングの真の力を引き出す役目をしてくれた。リボーンとの約束だったようだけど、10年後に守護者でいてくれたということは多少は自分に対して何かしらの気持ちがあったにも関わらず、本気で殺す気で戦ってくれたから試練に臨めたんだ。あの場で、俺のためとはいえ本気で俺を殺す気で戦ってくれた人は正直居ないと思う。だから、多分あれは雲雀さんなりの優しさ、他の人に負けないほどの俺への何かが、殺したくないけれど本気で殺す気を出させたのだと思ってる。

そして考えた、10年後もボンゴレに関わってくれている理由、敵に襲われた時に放置では無く助けてくれた理由、俺に関わる人たちへの緊急連絡先の準備、俺が髑髏を心配していた時にあんなに嫌っている骸の媒体となる髑髏を生かすように助けてくれたこと、本気で殺すほどの強い思い、計画に守護者の中で唯一関わっていた理由・・・・自惚れても良いのであれば、雲雀さんも俺が好きなのではないだろうか。いや、もしかしたら・・・未来で自分たちは恋人だったという可能性もある。それならば、好きな人のために俺が大切にしている人たちを大切にすることも、計画を成功させるために何でもしていたことに納得がいく。

雲雀さんも俺のことが好きなのではないかと考えたとき、「も」って何だと思ったと同時に、自分の中の雲雀さんへの憧れが恋に変わっていたことに気付いた。

そして、未来からの期間後の翌日に応接室で告白をした。

結果として、雲雀さんから俺に対する恋愛感情はないみたいだけれど、条件付きではあるがOKをもらった。
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