リボーン
□残酷な前夜-2
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寝ている綱吉に口付け、息が上がって苦しさに瞼を開き始めたところで舌を入れる。「やめて」と言われても止めてあげない、止まらない。意識が戻ってきたなら、その身に嫌だと言うほど、立ち上がれなくなるほど、己を刻むように綱吉を抱いた。
痛みと快楽に涙を流して叫んでいるけど知らない、君は僕を裏切ったんだ、嘘だとしても一瞬でも他の男を求めたんだ。
想いが通じ合った日、初めて身体の関係を持った日、互いに何度も「ずっと一緒」「離れない」と約束をした。
それなのに、最後かも知れない今日という日に君は他の男の唇を求め、好きだと言った。
綱吉が意識を手放した後も抱き続け、身体の至る所に鬱血痕を残して自分のものだと分からせてやる。君の嫌がる頚にも手首にも、白い肌が全て赤くなるまで至る所に。
綱吉「・・・ひば、り・・・さん」
足の指先に唇を寄せたところで、意識を取り戻した綱吉が、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。大好きだけれど、だからこそ…今は六道骸を好きだと言ったその声が憎らしい、聴きたくなくて塞ぐように唇を合わせる。
雲雀「これから、君の足を折る」
君が他の男の元へ行けないように、明日死ぬために会談へ行けないように、僕から離れて行かないように・・・。