リボーン

□残酷な前夜-2
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雲雀「知らない、僕から離れていこうとする君の言うことなんかきかない」

綱吉「お願いします。雲雀さんの協力あってこそ計画が成り立つんです。貴方もそれは分かっているでしょう」

分かってる。それでも、君がいなくなるなんて考えたくもない、明日にはこの腕の中に君を抱くことが出来なくなる。それがどうしようもなく怖い。

雲雀「離れたら、寂しさから他も人を好きになってしまうかもしれないよ、それでも僕の傍を離れるの」

君の大好きな僕を、他の奴に取られても良いの。例えば、過去の君とか。大好きな僕から離れて平気なの、寂しがり屋なのに僕がいなくて大丈夫なの。

綱吉以外を好きになるわけなどないが、六道骸を好きだと言った罰だと少し意地悪で言ってやる。綱吉が誰よりも好きで手放したくないのは僕だろうからね。僕から離れる上に南国果実を好きだと嘘を言う君へのお仕置きは、僕がいなくなるとでもちらつかせれば良い。

綱吉「それでも行きます。行かなくちゃ皆を守れない」

嫌だとは言ってくれないんだね。最後まで僕より皆を選ぶ君は君らしくて、仲間のためだから強くなる君に惹かれたけど・・・やはり悔しい。躊躇わずに僕から離れると言われてしまえば僕は今だけでも君を逃がさないようにただ抱きしめるしか出来なくなる。

帰ってきたら、びっくりさせてやる。泣いて、後悔させてやる。そして、後悔して僕に傍に居て欲しい、僕が好きで傍に居たい、戻ってきて欲しいと言えばすぐにでも君のところに行ってあげる。だから、その時は君ももう僕から離れるとか他の男が好きだなんて嘘でも言うんじゃないよ。
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