バレンタイン クリスマス小説 

□白い吐息はささやきのそばに
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百足の、飛影の部屋の中で、蔵馬は服を落とされるとシーツをただ見つめた。

白い肌が、静かな部屋に浮かび上がる。
そっと蔵馬のからだを仰向けに倒し、飛影はゆっくり口づけた。

んっと、蔵馬の声は甘かった。飛影の肩にしがみつく腕には、いつもより力が込められた。
「飛影……」

何度も、蔵馬は飛影を呼んだ。

風が渇いた季節になっても会えなかった分、日常の義務に追われて心を休ませることが出来なかった分、焦がれている。

「はっ…ぁぁん!!」

胸に唇を落とせば蔵馬は瞳を潤ませた。どうした、と一瞬飛影は思った。
いつもよりも、切なげな声。
胸の飾りをねっとりと舐めると、飛影は早急に下半身に触れた。

「んあっ――…」
膝を割れば、蔵馬は素直に開いた。
ゆっくりと指を差し込めば、そこはぐいぐいと飛影を飲み込んだ、
待っていたように強く飛影を締め付ける。
「会いたかった……」
飛影が囁けば、蔵馬は笑った。

ぎゅうっと濡れる蔵馬の奥を、飛影は何度も指で突いた。
突けば蔵馬は膝を濡らし、足先を振るわせた。

「飛影…飛影だよね…」

蔵馬から口づけをせがみ、身体を密着させた。
ぐいと、腰を押し付け蔵馬は頬を擦りつけた。

「ああっ……」
腰を追進めると、蔵馬は甘く声を上げた。
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