地上編

□Act.1 追放
1ページ/7ページ



バロンに帰ってきて、陛下に謁見するために、城内を進む。

しばらく進むと…


「セシル殿にフィオナさん、お帰りなさいませ…」


1人の男性がやって来た。
彼は確か…とか思いつつも、私はセシルの後ろに隠れてしまう。


「フィオナさん…まだ慣れないんですね…」


そんなこと言われても…私の人見知りはそう簡単に直らないんですよぅ…。


「ベイガン、あまりフィオナをいじめないでくれるかな?」


セシルの後ろに隠れたままの私の頭を撫でながら、セシルはフォローしてくれた。


「いじめてはいませんよ?ただ、ここに引き取られてもうかなり時間がたつのに、まだ慣れないのかなぁと思っただけです…」


セシル殿や、カイン殿にはすぐになついたのに…とベイガンは不服そうにしていた。
そんな不服そうにされてもこればっかりは困るんだけどなぁ…。



.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ