地上編
□Act.1 追放
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バロンに帰ってきて、陛下に謁見するために、城内を進む。
しばらく進むと…
「セシル殿にフィオナさん、お帰りなさいませ…」
1人の男性がやって来た。
彼は確か…とか思いつつも、私はセシルの後ろに隠れてしまう。
「フィオナさん…まだ慣れないんですね…」
そんなこと言われても…私の人見知りはそう簡単に直らないんですよぅ…。
「ベイガン、あまりフィオナをいじめないでくれるかな?」
セシルの後ろに隠れたままの私の頭を撫でながら、セシルはフォローしてくれた。
「いじめてはいませんよ?ただ、ここに引き取られてもうかなり時間がたつのに、まだ慣れないのかなぁと思っただけです…」
セシル殿や、カイン殿にはすぐになついたのに…とベイガンは不服そうにしていた。
そんな不服そうにされてもこればっかりは困るんだけどなぁ…。
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