Short novel

□砕ける力と変わらぬ想い
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ボンゴレリング。


それは数少ないランクAオーバーの至高のリング。


…それ故に、血塗られた呪われし歴史がこのリングには刻まれている。


《砕ける力と変わらぬ想い》


「………」

綱吉は悩んでいた。

悩みの種であるそれをじっと見つめる。ボンゴレリングだ。

どうするかは既に決めている。問題は『どう納得させるか』だ。

「……反対、されるだろうな」

自分の意志を聞いた守護者達の反応が容易に想像できる。綱吉は苦笑した。

何を言われようが意志を変えるつもりはない。ならどうやって彼らを説得しよう?守護者達は皆、個性が強い。説得が困難なのは明らかだ。

「うーん…」

「――何を悩んでるの?」

綱吉の他には誰もいなかった筈の部屋に、突然自分以外の声が聞こえ、綱吉は動きを止める。
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