Long novel(10years later)

□第5話
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その顔には強い決意が滲む。

(負ける訳にはいかない)

「――『黒』を勝利へ導くのが僕の使命だ」

優弥は足早に部屋を後にした。


********


「……風紀財団!?」

「うん」

驚く綱吉に相槌を打つ雲雀。綱吉は雲雀から10年後、彼女が何をしていたのかを聞いていた。

風紀財団とは、並盛中学風紀委員を母体に雲雀が創設した秘密地下財団であり、ここは日本における研究施設の一つだ。

また、ボンゴレの地下アジトとこの施設は扉一つで繋がっているのだが、不可侵規定により今日まで扉が開いた事は無かったと言う。

(Σまだ風紀委員関係してんの―――!?)

綱吉はただただ唖然とするばかりだ。

「…まあ、不可侵規定にも例外はあるんだけどね」

「…えっ!?」
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